「お母さんの手術痕を見て…」小野伸二が本気でプロを目指したきっかけ「早くお金を稼ぎたかった」

2021年12月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

「絶対に親を世界一幸せにしてやろうと思って」

小野がチームメイトの菅野のYouTubeチャンネルに出演。サッカーを始めたきっかけなどについて語った。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 北海道コンサドーレ札幌のGK菅野孝憲がYouTubeチャンネル『菅野孝憲のスゲ~話』をスタート。「いろんな方の過去、現在、未来、そういう人生から学びを得たい」とのことで始まった企画で、記念すべき第一回目のゲストは「一番話が聞きたかった」というチームメイトの小野伸二だ。

 まずは過去についての質問で、サッカーを始めたきっかけを問われた小野は「なんでだろうね、そこにボールがあったから、と言ったらおかしいけど、気づいた時にはやっていた。いつのまにかボールを蹴っていて」と明かし、「自分ひとりでも、こんな楽しいことがあるんだな」と、子どもながらに気づいたという。

 サッカー選手になる夢を描いたのは、Jリーグが始まった1993年、小野が中学2年生の時だ。当時を次のように振り返る。

「その時、お母さんが乳がんになって、手術痕を見せてもらって。それまで反抗というか、口ごたえとか、まだ思春期だからそういうもあったけど、絶対にそういうことを言っちゃいけないんだなって」

 そして、日本サッカーのプロ化によって小野の中の意識が変わった。

「Jリーグができて、1億円プレーヤーみたいなのが出て、自分の好きなことでお金を稼げるんだって思った瞬間から、よし、絶対に親を世界一幸せにしてやろうと思って。そこからだよね、いろんなことが変わっていった」
 
 サッカーに対しては、揺るぎない自信があったようだ。

「正直、中学校2年の時に、1億円もしもらえるんだったら、俺のほうがもらえるんじゃないかって。とか思っちゃった部分は多少あった。生意気だけどね(笑)。もらえるでしょ俺も、とか思いながら。早くお金を稼ぎたいって本当思ったもんね」

 それから静岡の超名門校"キヨショウ"こと清水商高(現・清水桜が丘高)に進学し、"天才"小野伸二はさらにその名を全国に轟かせることになる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】『菅野孝憲のスゲ~話』第一回目のゲストは"天才"小野伸二!

【小野伸二PHOTO】波瀾万丈のキャリアを厳選フォトで振り返る 1997~2020
 

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