新型コロナ感染拡大で延期が続くプレミアリーグ、各クラブ指揮官の反応は?「権利者たちは考慮を」「中止のメリットは無い」

2021年12月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

ロンドンの新規感染者6割はオミクロン株という報道も

プレミアリーグの各クラブでも、新型コロナウイルスの感染が広がっている。(C)Getty Images

 12月に入り、イングランド国内では、新型コロナウイルが再拡大し、感染者が急増している。現地スポーツ局『Sky Sports』によれば、首都ロンドンでは感染者の6割がオミクロン株と見られるという検査結果が報じられるなど、深刻化している。

 市中での感染が広がっているなか、プレミアリーグでも各チームによる感染者が続出。これまで、12日から週末にかけて、マンチェスター・ユナイテッド対ブライトン戦など9試合が延期されるという状態だ。

 そんななか、各クラブも対応に追われている。シティは、17日に予定されていた試合前会見を、ジョゼップ・グアルディオラ監督の新型コロナウイルスの検査結果が不確定であることを理由に中止。ペップは15日に教え子である元アルゼンチン代表セルヒオ・アグエロの引退会見出席のためにスペインへ渡航していた。結果、検査が陰性であることから、週末に予定されているニューカッスル戦での指揮は可能となったようだ。

 また、アストン・ビラのスティーブン・ジェラード監督は「あらゆる種類の懸念が現在進行中だ。プレミアリーグと権力者たちが、選手の福利厚生を考慮してくれることを願う」とコメント。ブライトンのグレアム・ポッター監督も「こんな状況で一部の試合だけを延期にするとしても、今後のリーグ継続は困難だ」とお手上げの状態であると主張している。
 
 リーズのマルセロ・ビエルサ監督は「コロナで戦力が低下しているチームと対戦し、それを利用するようなことはしたくない。決めるのは当局だが」と慎重な姿勢を見せ、ニューカッスルのエディ・ハウ監督は「リーグのため、そして大会の健全性のために、決断を下す必要がある」と一時休止すべきだという立場を明らかにした。

 一方、リバプールのユルゲン・クロップ監督は、サポーターに対しては「予防接種を受けるように」と呼びかけているが、「リーグを中止することはおそらく正しいことではない。スケジュールに対してはより柔軟に対応しなければならない」と中止に後ろ向きな姿勢だと伝えている。

「今回は本当に困難だ。私はそれ(中止)の大きなメリットが表示されてない。そして、もし引きこもることでウイルスが本当にこの世界からなくなるのなら、私は真っ先に家に帰って、じっと待つだろう。だが、それはおそらくそうではない。どこに本当のメリットがあるのか? 少なくとも我々は、日曜日にトッテナムとプレーできるように望んでいる」

 こうした事態を受け、20日にはプレミアリーグの運営とクラブ側の会合が予定されている。果たしてどのような決断が下されるのか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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