【J1採点&寸評】名古屋×G大阪|後半に覚醒した名古屋が、2点差をひっくり返す

2015年07月16日 今井雄一朗

1得点・1アシストの永井をMOMに。西野監督の采配も光る。

【警告】名古屋=永井(56分) G大阪=岩下(73分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】永井謙佑(名古屋)

【試合内容】
 立ち上がりから名古屋が押し込んだが、8分に大森のミドル、さらに30分にはパトリックにヘディングシュートを決められ2点のリードを許す。しかし後半早々、永井が1点を返し反撃の狼煙を上げると、75分にはCKの場面で得たPKを闘莉王が冷静に決めてゲームを振り出しに戻す。
 
 勢いに乗った名古屋は、81分に永井のスルーパスを受けた川又が決めて逆転に成功。このままリードを守り切り、第2ステージ初勝利を挙げた。

【J1 PHOTOハイライト】2ステージ・2節

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【チーム採点・寸評】
名古屋 6
2点差からの逆転劇は、整理が行き届いた戦い方にあり。永井のシャドー起用が攻撃に推進力を生み、G大阪の堅守を打ち破った。
 
G大阪 5
幸先良く2点を先制するも、全体的には低調な出来に。後半の戦い方に迷いが見られ、リードを守り切れなかった。

【名古屋|採点・寸評】
GK
1 楢﨑正剛 6
前節とは打って変わって出番の少ない試合になった。2失点ともほぼフリーで撃たれたため"自責点"はゼロ。
 
DF
2 竹内 彬 6
今節はボランチではなく3バックの一角でプレー。ビルドアップに課題を残したが、本職とあって守備には安定感があった。
 
4 田中マルクス闘莉王 6.5
最終ラインを統率し、自ら奪ったPKを決めて勝利の立役者のひとりに。1点目の起点になるオーバーラップの破壊力はさすが。
 
5 大武 峻 6
個の局面での甘さが目立ったが、持ち前の身体の強さとビルドアップは光る。2失点目の対応は課題のひとつに。
 
MF
6 本多勇喜  6.5
高い位置で積極的にパスを呼び込む。DFが嫌がるポジショニングを心がけ、良い流れを呼ぶ縁の下の力持ちとなった。
 
19 矢野貴章 6
藤春とのマッチアップも制し、右サイドの主導権を握る。惜しいクロスも連発し、左WBの本多とともにチームを下支えした。
 
20 矢田 旭 6
広範囲に動き回り、攻守のリンクマンとして走り回った。決定機には絡めずも、組織の潤滑油として機能した。
 
10 小川佳純 6
縦への意識を強く見せ、57分には際どいボレーシュートを放つ。ボランチとしてのプレーも板についてきた印象。
 
22 小屋松知哉 6
こまめに動いてボールを引き出し、攻撃にリズムを加える。スペースを精力的に埋めていた点も評価できる。
 
11 永井謙佑 7
前線の起点となりチームを力強く牽引し、1得点・1アシストと大きく貢献。1.5列目がベストポジションだと印象付けた。
 
FW     
32 川又堅碁 6.5
ポストプレーに難があったが、相手の最終ラインにプレッシャーを与え続け、値千金の逆転ゴールを冷静に流し込んだ。
 
交代出場
MF
13
 磯村亮太 6
怯むことなく身体をぶつけ、中盤の強度を保つことに成功。ゲームメイクでの貢献度を高めたかったが、黙々とチームのためにプレー。

DF 
35 田中輝希 6
本多の交代に伴うスクランブル出場ながら、泥臭く身体を張ったプレーでチームの流れを壊さなかった。

FW 
18ノヴァコヴィッチ 6
最前線でボールを待つ姿勢は変わらないが、前へ出る相手にとってはいるだけで脅威。投入された時間帯における役割は果たした。
 
監督
西野 朗 6
ゲームプランも選手起用も当たり、古巣からの大逆転劇を演出。劣勢を覆した手綱さばきは見事だった。

次ページ2点のリードを易々と失ったG大阪。消極的だった宇佐美は最低点の「5」に。

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