選手権で猛威を振るう“ロングスロー”が物議。「どうかと思う」「何がダメなん?」とファンも賛否両論【2021総集編】

2021年12月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

青森山田OBは「どんな形でもゴールはゴール」

黒田剛監督が「トータル的になんでもできるのがテーマ」と語り、ロングスローも武器の一つとしている青森山田。写真:塚本凜平(サッカーダイジェスト写真部)

 今年も残すところあと数週間。本稿では、2021年のサッカー界における名場面を『サッカーダイジェストWeb』のヒット記事で振り返る。今回は、冬の風物詩・選手権で猛威を振るった"飛び道具"を巡る論争を再掲する。

記事初掲載:2021年1月8日

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 第99回全国高校サッカー選手権大会は1月5日に準々決勝が開催され、ベスト4には山梨学院、帝京長岡(新潟)、矢板中央(栃木)、青森山田が勝ち進んだ。

 その冬の風物詩で、物議を醸しているのが「ロングスロー」だ。

 近年は多くの学校が採用し、この"飛び道具"からの得点を武器とする強豪校も珍しくない。それが、改めて話題となっているのは、1月3日に行なわれた3回戦の帝京大可児戦で、優勝候補の青森山田がスローインからなんと3ゴールを挙げたからだ。

 SNS上では「ロングスロー」に対して、「どうかと思う」「正直嫌いです」「つまんねぇと思う」「アンチフットボールだ」など異議を唱える声があがれば、反対に「何がダメなん?」「何もルール違反じゃない」「充分なトレーニングの成果だ」「立派な戦術」など反論するコメントも数多く投稿。ツイッターのトレンドにも断続的に登場するほど、賛否両論が飛び交う盛り上がりを見せた。

 そんななか、青森山田のOBで、高校時代はそのロングスローで鳴らしたヴィッセル神戸のMF郷家友太も自身のツイッターを更新。「どんな形でもゴールはゴール。使える武器は使う。ロングスローから3得点。さすがです」と4-2で逆転勝利をした母校を称えている。

 リバプールがトーマス・グレンマークというスローイン専門コーチを雇って結果に結びつけるなど、「たかがスローイン」ではなくなっている昨今のフットボール。様々な戦術が研究、分析されているなか、工夫の余地が残された部分なのかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】1試合3ゴールを奪った青森山田の驚異的ロングスローをチェック!

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