ミクシィがFC東京の経営・強化方針について説明 来季社長就任の川岸氏「FC東京が常に話題の中心になる」

2021年12月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

「アルベル監督の考えと、FC東京の目指すサッカーの方向性は合致していると感じている」

会見に出席したミクシィの木村社長(左)、来季FC東京社長に就任予定のミクシィ・川岸スポーツ事業部長(中央)、FC東京の大金社長。写真:塚本凜平(サッカーダイジェスト写真部)

 IT大手のミクシィが12月10日、JFAハウス内でFC東京を運営する東京フットボールクラブのミクシィグループへの参画に関する記者会見を開き、これまでの経緯や今後の経営方針などについて説明を行なった。会見には同社の木村弘毅社長、来年2月1日からFC東京社長に就任する予定のミクシィの川岸滋也スポーツ事業部長、FC東京の大金直樹社長が出席した。
 
 来シーズンからクラブの舵取りを担う川岸氏は、「クラブフィロソフィーに沿ったフットボールの取り組み」を掲げ、「トップからアカデミーまで一貫したフットボールスタイルの確立」「アカデミー、スクールの強化」「フットボールの環境整備」に取り組んでいくことを明言。同時に、ミクシィの強みを活かしたエンタメ化、DX化によるスタジアム体験の向上、コンテンツデリバリーの強化、英国風パブ「HUB」と連携したライブビューイング事業、ビジネスアライアンスの強化にも邁進していくという。今後はこれまで拠点としてきた調布市を中心とする多摩6市に腰を据えつつ、ミクシィの拠点でもある渋谷を中心とした23区においても様々な取り組みを進める。

 また、川岸氏は同日発表されたスペイン人のアルベル新監督について、「サッカーの方向性など、FC東京さんとの意見をすり合わせながら決めた形」と監督決定の経緯について説明。さらに、「長谷川監督とアルベル監督でおそらく違うサッカーになるだろうと思うが、FC東京のサッカーが多くのファン・サポーターの話題になる、そういった魅力的なサッカーでありたいと考えた時に、アルベル監督が出していたコメントの考えと、FC東京の目指すサッカーの方向性は合致していると感じている次第」と新指揮官のもとで構築される新たなサッカースタイルに期待を寄せた。

 会見に先立ち、アルベル監督は公式ホームページで目指すサッカースタイルについて、「ボールを愛する攻撃的なスタイルの構築をめざします。常に我々が試合の主役であることをめざすスタイル、そしてボールとともに攻撃と守備を同時におこなうスタイルを追求していきます」としていた。

「FC東京が常に上位争いをし、FC東京が常にサッカーの話題の中心となっていく」
 そう今後の展望を語った川岸氏。新生・FC東京が新たな経営陣によって、いかなる変化を遂げていくのか、注目の来シーズンとなりそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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