「失望した」メッシのバロンドール受賞で古巣が危機? バイエルンFWが不満の投稿「バルサ戦で証明してみせる」

2021年12月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

「2013年のリベリの時と同じだ」

メッシのバロンドール受賞には賛否両論が巻き起こっている。(C) Getty Images

 現地11月29日、『France Football』誌が選出する2021年のバロンドールが発表され、2位のロベルト・レバンドフスキ(バイエルン)を僅差でかわして、リオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン)が最多7度目の受賞を果たした。

 ブンデスリーガの最多得点記録を更新するなどゴールを量産し、有力視されていたレバンドフスキが次点に終わったことを嘆いたのが、同僚のドイツ代表FWトーマス・ミュラ―だ。翌30日、自身のSNSでその思いを綴っている。

「バイエルン、ポーランド、そしてドイツの観点から、昨日の夜のバロンドールの授与は間違いなく失望だった」

 そう切り出した名手は、「私も長い間ビジネスに携わっていたので、その結果にはそれほど驚かされなかったが(2013年のフランク・リベリと時と同様だった)、この考えを改めて強くした。ブンデスリーガには素晴らしい選手がいる。しかし、世界的に認知されるためには、さらなる国際的な成功が必要だ」と記している。

【動画】バロンドール授賞式で家族とともにレッドカーペットを歩くメッシ

 2013年のバロンドールも、当時バイエルンの同僚だったリべリが有力候補に挙げられたものの、クリスチアーノ・ロナウド(当時レアル・マドリー)が戴冠を果たし、フランス代表FWは、バルセロナのメッシに次ぐ3位に終わった。ミュラーはブンデスリーガ勢が過小評価されていると感じているのだ。

「これは、チャンピオンズ・リーグ(CL)のタイトルをミュンヘンに戻し、サッカーの世界で何が起こっているのかを示し、バランスの取れたものにするための大きなモチベーションになる」

 32歳のベテランは「来週の水曜日、バルセロナとのチャンピオンズ・リーグは、それを証明するチャンスだ。やってやろう!」と意気込んでいる。

 メッシの古巣であるバルサは。現在CLでE組の2位。12月8日に行なわれるグループステージ最終節で、ミュラーやレバンドフスキを擁するバイエルンに勝たなければ、3位のベンフィカに抜かれ、GS敗退の可能性がある。

 すでに首位通過を決めているバイエルンが主力を温存する可能性は低くないが、ミュラーに駆り立てられた選手たちが本気で来れば、ホームで0‐3の完敗を喫したバルサが勝点3を挙げるのは簡単なミッションではない。

 今夏にバルサを去った大エースの受賞が、古巣を窮地に陥れることになるかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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