「2列目にいると安心したなぁ」枝村匠馬の引退表明にファンもしみじみ…「夢見させてもらいました」

2021年11月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

「私にとっての永遠のヒーロー」

今季限りの現役引退を表明した枝村。清水では同期の岡崎慎司(現カルタヘナ)や平岡康裕(現・仙台)らとともに戦った。(C)SOCCER DIGEST

 藤枝MYFCは11月29日、MF枝村匠馬の今季限りでの現役引退を発表した。

 清水エスパルスのアカデミー出身の枝村は、2005年にトップ昇格を果たし、2年目からは主力メンバーとして活躍。清水以外では、セレッソ大阪、名古屋グランパス、ヴィッセル神戸、アビスパ福岡、栃木SCでプレー。藤枝には昨季から所属し、今季はここまで14試合に出場し、1ゴールを挙げている。

 枝村はクラブの公式ホームページで以下のようにコメントしている。

「今シーズンをもって引退することにしました。藤枝MYFCにはサッカーをする最期のクラブにしたいと心に決めて2年間お世話になりました。J2昇格を目指すクラブの力になれず悔しさは残ります。これからは藤枝MYFCを背負う選手達を応援したいと思います。

 またこれまで在籍した、清水エスパルス、セレッソ大阪、名古屋グランパス、ヴィッセル神戸、アビスパ福岡、栃木SCではいろいろな個性を持った選手、スタッフ、関係者の皆様に出会い、サッカーだけではなく人生の勉強もさせてもらえたと思っています。人見知りで不器用な自分を受け入れてくれた全てのクラブに感謝しています。ありがとうございました。これからも日本サッカーを応援していきます」
 
 また、多くの時間を過ごした古巣の清水にも、メッセージを寄せた。

「エスパルスファンの皆様こんにちは、枝村匠馬です。今年で引退することを決意しました。エスパルスにはジュニアユース時代からお世話になり、その時からエスパルスでプロ選手になることが目標となりました。

 素晴らしい指導者や仲間たちにも恵まれ、2005年にトップチームに昇格でき、移籍期間を除いて12年間在籍させていただきました。19歳の時、日本平スタジアムで静岡ダービーに初先発した時は、サッカー人生のなかで一番緊張しましたが、そこからプロとしての時間が始まったような気がします。

 またJ2降格の時は、サポーター、エスパルス関係者、OBの皆さまに申し訳ないことをしたと落ち込みました。もちろん良いこともたくさん経験させてもらいましたが、思い出は尽きず、これらの経験は自分の財産でもあり、感謝しています。ありがとうございました。これからもエスパルスの発展を願い、応援していきます」

 清水のクラブ公式ツイッターには、「長い現役生活の旅、お疲れ様でした」「淋しいよ淋しいよ淋しいよ~」「夢見させてもらいました」「2列目にいると凄く安心したなぁ」「テルとエダのダブルボランチ大好きでした」「枝村さんを応援したくてスタジアムに行ってた」「私にとっての永遠のヒーロー」「枝は青春」「沢山の感動をありがとう」など、生え抜き選手の引退を惜しむ声や、感謝のコメントが寄せられた。

▼枝村匠馬(えだむら・たくま)プロフィール

【 出身地 】
静岡県牧之原市
【生年月日】
1986年11月16日
【経歴】
清水エスパルスユース−清水エスパルス−セレッソ大阪※−名古屋グランパス※ −ヴィッセル神戸※−清水エスパルス−アビスパ福岡※−栃木SC-藤枝MYFC
※期限付き移籍
【通算成績】
J1リーグ(297試合/38得点)、J2リーグ(77試合/4得点)、J3リーグ(35試合/1得点)、リーグカップ(54試合/12得点)、天皇杯(32試合/4得点)
【 代表歴 】
U-15日本代表候補、U-17日本代表、U-18日本代表候補、U21・U-22日本代表

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【PHOTO】独特なリズム・力強い手拍子で選手を後押しした清水エスパルスサポーター!
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