「魂を揺らすとはこういう事か」残留圏に導くツエーゲン瀬沼の圧巻2ゴールに脚光!「ベルギー代表なみのカウンター」

2021年11月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

「これが金沢のエースだ」

ホーム最終戦となった山形戦で、途中出場から2得点を挙げた瀬沼。チームを勝利に導くハイパフォーマンスだった。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 残留へと力強く邁進する大きな勝利だった。

 11月28日にJリーグ第41節が行なわれ、降格圏の19位・ツエーゲン金沢はホーム最終戦でモンテディオ山形と対戦。2-1で白星を挙げた。

 チームに勝点3をもたらすハイパフォーマンスを見せたのはFW瀬沼優司。0-0で迎えた79分、カウンターから大石竜平のクロスにヘッドで合わせて先制点をゲット。86分に同点とされるも、90+3分、再びカウンターから抜け出すと、最後はGKとの1対1を冷静に制し、劇的な決勝弾を突き刺した。

 クラブの公式ツイッターがゴールシーンを公開すると、「最高のゴールをありがとう!」「一生の思い出に残るゴール」「これが金沢のエースだ」「魂を揺らすとはこういう事か」「ベルギー代表なみのカウンター」といったコメントが寄せられた。
【関連動画】ツエーゲン瀬沼、圧巻2ゴール!「応援してくれる方の気持ちを感じていた」
 山形は瀬沼にとって古巣。試合後、31歳のストライカーは「古巣と戦う時は、基本的にチームメイトがゴールを取っても、試合に勝っても、リスペクトを持って喜ばないことをキャリアの中で心にとめてやっていた」と明かすが、この日ばかりは禁を破った。

「チームメイトの思い、サポーターの思い、戦う前からいろんなサポートを感じていたので、どうしても身体が自然に、喜ばずにはいられなかった。応援してくれる方の気持ちを感じていたので、サポーターのもとに自然と行ってしまった」

 2得点とも、ゴール裏で声援を送るサポーターたちに向かって走り出し、喜びを爆発させた瀬沼。今節の勝利で勝点を40に伸ばした金沢は、残留圏の17位に浮上した。

「たまたまゴールを取ったのは自分でしたけど、チーム全員で取ったゴールだと思っている」と振り返る瀬沼は、最終節の京都サンガF.C.戦に向け、「また良い準備をして、勝って残留を決められるように、またみんなで協力してやっていきたい」と力をこめた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

次ページ【関連動画】ツエーゲン瀬沼、圧巻2ゴール!「応援してくれる方の気持ちを感じていた」

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事