苦しみ抜いてなんとか掴んだ３ポイントに、日本中が安堵した。

　現地11月16日、オマーンの首都マスカットに乗り込んだ日本代表は、ワールドカップ・アジア最終予選第６節に臨んだ。前半は見せ場のない内容に終始したものの、後半は頭から投入した三苫薫を筆頭にチーム全体で積極性を打ち出し、81分に伊東純也が挙げたゴールで１-０の勝利。怒涛の３連勝を飾って勝点を12に伸ばし、オーストラリアを抜いて無条件に本大会への出場権が得られる２位に躍り出た。

　そんな森保ジャパンの戦いぶりに熱い視線を送ったのが、お隣り韓国のメディアだ。全国紙『Edaily』は「崖っぷちに追い詰められていた日本がオマーンとのアウェーゲームにも勝利！　勇者たちが復活を遂げ、２位に浮上した」と銘打ち、次のようにレポートしている。
 

「最終予選での日本は、最初の３試合が１勝２敗と、近年にないほどの不振に喘いでいた。ワールドカップ出場に赤信号が灯るなか、そこからオーストラリア、ベトナム、そして今回のオマーンと３連勝を飾るのが見事だ。やはり日本が来た、と言うほかない。ずっと攻め続けてもゴールを奪えないでいたが、後半36分にミトマのお膳立てからイトウがきっちりと決勝点を決めたのだ。かたや中国相手にドローを演じたオーストラリアは、ここ３戦で２分け１敗と厳しい状況に置かれている。日本はそんなライバルを尻目に、今ラウンドで初めて２位にランクアップした」

　日本の次節は、年明け１月27日の中国戦だ。その試合を含めて、残る４戦のうち３試合がホーム開催となる。はたして好調を維持し、２位以内での本大会行きを決めるか。いまだ予断を許さない状況であることに変わりはない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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