【現地発コラム】真価問われる指揮官の手腕…人材豊富なアタッカー陣。堅守のオマーン相手に最適な布陣は?

2021年11月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ブロックを敷いて守られた時にどういう距離感で攻めていくか」

多彩な人材を揃えるアタッカー陣を森保監督はどう活用するのか? 写真は左上から時計回りに、森保監督、伊東、南野、堂安、古橋、三笘。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

「完全アウェーになるであろうオマーン戦(マスカット)は、非常に厳しい試合になる。我々がワールドカップ(W杯)に出るためには、『1試合1試合、出場権を掴み取るためのトーナメントだ』という気持ちで戦う必要がある。土俵際にいることを忘れずに戦っていかなければいけないと思っています」

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 森保一監督が15日の前日会見で必勝を誓った通り、2022年カタールW杯アジア最終予選後半戦の一発目となる敵地・オマーン戦は3ポイント必須の大一番だ。

 今回は守田英正(サンタ・クララ)が出場停止となるものの、4-3-3を継続したうえで、柴崎岳(レガネス)か原口元気(ウニオン・ベルリン)のいずれかを代役に抜擢して挑むと見られる。

「複数候補の誰が出ても機能するかなと思っている」と指揮官は選手たちのコンディションに手応えを掴んでいる様子。11日のベトナム戦(ハノイ)の後、4日間の調整時間を得られたことは確かに朗報だ。まさかの黒星を喫した9月2日のホームゲーム(大阪・吹田)とは全く異なる内容・結果にできる自信を持って、リベンジを果たす構えだ。

 攻撃陣に関しては、今回も大迫勇也(神戸)、伊東純也(ヘンク)、南野拓実(リバプール)の3トップでスタートするだろう。試合を重ねるごとに彼らの関係性もよくなっているのは前向きな材料だ。が、トップ下がいない分、どうしても大迫が孤立しがちになる。そこは南野も気にしている点だ。

「ブロックを敷いて守られた時にどういう距離感で攻めていくか。そこはもっといろいろ試していかないといけない。ビルドアップのところからポジショニングを調整して、その都度、いい距離感にできるようにしないと。ベトナム戦(ハノイ)のゴールの時みたいに、サコ君に当たって自分が追い越していって、早い攻撃で3人が絡むシーンなんかは、1つの理想かなと思います」

 背番号10がこう語るように、3人が関わりながらゴールに迫っていくパターンを数多く作ることが先制点への近道になる。とりわけ、目下、絶好調の伊東は得点力不足に悩む日本の大きな希望。彼がフィニッシャーに回れるように、南野と長友佑都(FC東京)の左サイドは連係をスムーズにし、精度の高いクロスを入れる状態を作ることが肝要。それができれば、勝利の確率は間違いなく上がるはずだ。
 

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