「森保監督はリスクを冒したくなかった」ブラジル・メディアの日本通記者がベトナム戦を採点! 指揮官の采配に対する評価は…

2021年11月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

「主導権を握っていたのは日本だが…」

ベトナム戦で唯一のゴールをあげた伊東。2点目はVARで取り消され、幻となった。(C)JFA

 森保ジャパンは11月11日に行なわれたカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選で、ベトナム代表とアウェーで対戦。1‐0で勝利を収めた。

 この一戦を「フィールド内外で困難を抱えながらも、勝利を手にした」と評したのは、ブラジル・メディア『globo』のチアゴ・ボンテンポ記者だ。

「森保ジャパンに与えられた練習は3日間だけで、しかもフルメンバーでの練習は1日のみだった。欧州組はまず日本に飛び、それからハノイに入る予定となっていたが、そのうちヨーロッパからのチャーター便に乗ったメンバーは、給油のためにロシアに数時間滞在し、試合の前々日にようやく到着した。

 森保監督は、長旅の疲れや体調が整っている選手を優先しなかった。オーストラリア戦で成功した4-3-3を維持したが、あまりリスクを冒したくなかったようで、守備的MFのトリオ(遠藤航・守田英正・田中碧)を起用。攻撃も彼らがサポートする方式だった」

【動画】伊東純也のゴラッソが、VARでまさかの取り消し…圧巻すぎる幻のゴール
 
 試合全体としては、「ボールを支配し、主導権を握っていたのは日本。だが、あまりスペースを見つけることはできなかった。1点を取った後、ベトナムは戦い方を変えざるを得なかったが、日本は試合を支配し続けたものの、チームを攻撃的にシフトしたところで、2点目を奪うことはできず。試合終了のホイッスルが鳴るまで、1点差の緊張感のある雰囲気が続いた」と評した。

 マン・オブ・ザ・マッチには、10点満点で「7」点を与えたスコアラーの伊東純也を選出。ほかの選手は5.5~6.5点と及第点前後だった。。

 森保監督に対しては「6」点をつけ、「浅野(拓磨)や原口(元気)を三笘(薫)よりも先に起用したり、古橋(享梧)を送り出すまでに時間がかかったりしたが、チームを攻撃的になるような交代を行なった。彼は自分の仕事と、日本が予選に生き残るための最低限のことをした」としている。

 とはいえ、ベトナムはそれまで今予選4戦4敗でグループBの最下位に沈む相手である。「日本というアジア人の中で最も進化したチームにしては、物足りなさも残る」とも綴っている。

 日本は16日(日本時間17日1時キックオフ)にオマーンとのアウェーマッチを戦う。初戦で0-1で敗れた相手に、森保監督がどのような采配を振るうのか、注目が集まる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【W杯アジア最終予選PHOTO】ベトナム対日本|伊東純也が貴重な先制点をマーク!
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事