ベトナム戦の推奨スタメンは?|「変化」と「継続」のメリハリが肝。新顔の三笘は後半の切り札に【記者の視点】

2021年11月10日 唐沢裕亮

3トップの両翼は前田と伊東の快速コンビ

唐沢記者のベトナム戦推奨スタメン。

 カタール・ワールドカップのアジア最終予選を戦う日本代表は、11月シリーズではいずれもアウェーでベトナム、オマーンと対戦する。まずは11日のベトナム戦。グループ最下位に沈む相手に取りこぼしは許されない。勝点3奪取が必須の一戦に、森保ジャパンはいかなるメンバーで挑むのか。東京新聞の唐沢裕亮記者に、推奨スタメンをセレクトしてもらった。

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 ベトナム戦は「変化」と「継続」のメリハリをつけたい。チャーター機の遅延で主将の吉田麻也ら欧州組の11選手の合流が予定より遅れ、全員が揃ってトレーニングできるのは前日練習だけ。ベトナムは侮れないが、ここはコンディション重視で思い切って移動の負担が少ないJリーグ勢をこれまで以上に積極登用する。

 一方で、直近のオーストラリア戦勝利の良い流れを踏まえて、布陣は「4-3-3」を継続。準備の時間が少ないため、日本の生命線とも言える中盤の構成はオーストラリア戦を踏襲する。

 最終ラインは、両サイドバックを「川崎組」に。負傷で直近のリーグ戦はベンチ外だった酒井宏樹に代わって、右は山根視来に任せ、左は初招集の旗手怜央を抜擢。川崎の代名詞となっている布陣でもあり、守備などの適応は問題ないと見る。

 旗手はDF登録だが、中盤もトップもこなせ、「(ポジション)表記にとらわれず、状態を見て起用していきたい」と森保一監督。状況次第ではインサイドハーフに上げるなど、試合中に布陣変更する際のカギにもなる。

 3トップの両翼は左が前田大然で右が伊東純也の快速コンビ。前線からどんどん圧力を掛けて押し込みたい。幅を使って揺さぶり、サイド突破から中央の大迫勇也が中で合わせる形が理想か。

 後半は切り札として新顔の三笘薫を左ウイングに投入。前田への対応で疲弊した相手に三笘のドリブルは脅威でしかない。最終予選で、ここまで後半に失点を重ねる傾向があるベトナムには、なおさら有効だろう。

取材・文●唐沢裕亮(東京新聞)

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