「日本代表の戦力としても彼の攻撃力は――」森保ジャパン初選出の三笘薫に指揮官が期待すること

2021年11月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ウイングバックをしっかりとこなせている」

待望のA代表初選出を果たした三笘。森保監督は「彼の攻撃力は武器になる」と期待を寄せる。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 満を持しての、A代表初選出だ。

 日本サッカー協会は11月4日、カタール・ワールドカップのアジア最終予選でベトナム、オマーンと対戦する11月シリーズのメンバーを発表した。

 選出された27人のリストの中には、かねてより代表入りが期待されていた三笘薫の名前もあった。今夏に東京五輪を経験し、川崎フロンターレからベルギーのユニオン・サン=ジロワーズに新天地を求めた24歳のアタッカーの評価、招集の意図などについて、森保一監督は次のように話す。

「まずは、彼の攻撃力を、これまでもオリンピック代表チームのほうで武器として使わしてもらいながら、彼のことを見てきました。

 所属チームでやっとレギュラーとして出始めたかなというところで、ヨーロッパで戦うなかで力をつけてきているのも確認できましたし、日本代表の戦力としても、彼の攻撃力は武器になるということで招集させてもらいました」

 移籍当初はなかなか出番がなかったが、9月12日の7節・ゲンク戦で途中出場からデビューを果たすと、同21日のベルギー・カップ5回戦のレブベーケ戦で初先発&初ゴールを記録。以後もコンスタントに出場し、10月16日の11節・スラン戦では、後半からの出場でハットトリックの離れ業をやってのけた。
 
 指揮官は「守備の部分で、インテンシティ等々、上げていってもらいたい」とリクエストするが、それも大きな問題ではないようだ。

「所属チームでは今、攻撃も守備もかなりハードワークしながら、高いインテンシティでプレーしなければいけないウイングバックというポジションを、しっかりとこなせている」

 11月シリーズで日本がどんなシステムで戦うかは分からないが、いずれにせよ、森保監督は「厳しいワールドカップ・アジア最終予選のなかでも、十分に力を発揮してくれるだろう」と三笘の奮起を楽しみにしているようだ。

 Jリーグでは無双だった男は、ベルギーで研鑽を積み、どこまで進化しているのか。初のA代表でのプレーに、これまで以上に大きな注目が集まっている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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