川崎フロンターレの脇坂泰斗がJ１リーグ制覇を確定させた現在の心境を明かした。

　川崎は11月３日、J１第34節でホームに浦和レッズを迎えた。試合は１-１のドローで決着したものの、ガンバ大阪に敗れた２位の横浜F・マリノスとの勝点差を「13」に広げたことで、残り４試合での横浜の逆転優勝は不可能となり、川崎が２年連続４回目のJ１優勝を決めた。

　試合後の会見に出席した脇坂は、「目の前の試合に勝つことができればもっと良かったんですけど、ホームのサポーターの皆さんの前で優勝を決めることができてほっとしている気持ちです」と心境を明かした。

　脇坂が何度も口にしたのは「ほっとしている」という言葉だった。シーズンを通して首位に立つなかで、常に大きなプレッシャーと戦ってきたのだという。

「ほっとしているのが一番強いです。結構辛い時期があって、なかなか結果が出ない時期もありましたし、少なからず首位にいるというプレッシャーを感じながらいました。それをチームでは楽しさに変えてやろうと話はしていましたけど、優勝という結果が出たときにはほっとした気持ちがありました」
 

　表書式では、今夏にドイツ２部のデュッセルドルフへ移籍した田中碧のユニホームを着て臨んだ。

「直接（田中に）頼まれたということではないです。ただ、（三笘）薫もそうですけど、やっぱり夏までチームに貢献しくれて一緒に戦ってきた仲間の思いも背負って僕たちもやっているので、そういう思いがありました」

　シーズン途中で移籍した選手も含め、全員で手にしたタイトルだと強調した脇坂。副キャプテンとしてチームを引っ張る26歳は、「とにかくすごくうれしい」と笑顔を見せた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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