「我々はどん底にいて、これ以上悪いことはないと思っている」

　リバプールにホームで０-５と惨敗し、リーグ戦４試合未勝利となった後、オレ・グンナー・スールシャール監督がそう語ったように、マンチェスター・ユナイテッドはまさに崖っぷちに立たされていたなか、チームを救ったのはやはり背番号７だった。

　歴史的大敗から１週間後の30日に行なわれたプレミアリーグ第10節のトッテナム戦、スコアレスで迎えた39分だ。ポルトガル代表の後輩、ブルーノ・フェルナンデスの敵陣中央からのふわりと浮かせたパスに、クリスチアーノ・ロナウドはペナルティエリア右で反応すると、角度のある難しい位置ながら右足でダイレクトシュート。豪快なボレーで鮮やかにネットを揺らしてみせたのだ。
 

　スーパースターはその後、64分にもエディソン・カバーニへの絶妙なスルーパスで追加点も演出と、３-０での快勝に大きく貢献。そして試合後にはSNSで一言、「This is Man. United（これがユナイテッド）」とメッセージを発信した。

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　名門復権へ確かな一歩を踏み出したことに、ひとまず安堵するとともに、巻き返しへの決意表明とも取れる投稿には世界中のファンも反応し、「ビバ！ロナウド」「シンプルに最高」「これが私たちの知っているユナイテッド」「さあ行くぞユナイテッド」といった熱いコメントが続々と集まった。

　先月19日のウェストハム戦以来、およそ１か月半ぶりの勝点３を掴んだユナイテッドは、チャンピオンズ・リーグ、アタランタ戦を挟み、次節に宿敵マンチェスター・シティと対戦。今後の行方を占う、極めて重要な一戦となることは間違いない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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