【ルヴァン杯決勝プレビュー|C大阪】“先手必勝”がカギ。迫力あるハイプレスと一気呵成のカウンターで仕留める

2021年10月29日 小田尚史

3日前の“第1ラウンド”は3-0完勝

セレッソ大阪の予想フォーメーション

ルヴァンカップ決勝
名古屋グランパスvs.セレッソ大阪
10月30日/13:05キックオフ/埼玉スタジアム2002

セレッソ大阪|ファイナルまでの道のり
▼準々決勝
第1戦 ガンバ大阪(H)●0-1
第2戦 ガンバ大阪(A)〇4-0
▼準決勝
第1戦 浦和レッズ(A)△1-1
第2戦 浦和レッズ(H)〇1-0

【セレッソ大阪|決勝プレビュー】
 ルヴァンカップ決勝戦の3日前、相手も同じ名古屋グランパスと天皇杯準々決勝を戦ったセレッソ大阪は、直近のリーグ戦、J1第33節・横浜F・マリノス戦から先発9人を入れ替えて試合に臨み、3-0で勝利。見事、"前哨戦"を制してみせた。

 試合後、小菊昭雄監督は采配の意図について、「直近のリーグ戦から中2日、そして、すぐに中2日でルヴァンカップのファイナルがあるということで、今日の選手起用は正直、悩みました。ただ、やはりこの連戦を『総力戦で乗り切りたい』と。そして、試合に絡まないときもよく準備してくれている選手たちの『勝ちたい』、『試合に出たい』、そういったパワーを信頼して、今日のメンバーをチョイスしました」と話した。

 同じ相手との異例のカップ戦2連戦を「総力戦」と捉え、第1ラウンドは試合に飢えたフレッシュな選手たちの力でモノにした。
 
 もっとも、「私が就任して2か月ですが、誰が出てもゲームモデルを遂行できるように、精一杯、準備してきたつもり」と指揮官も胸を張ったように、メンバーは変わっても、前線からの連動した守備はしっかりと形になっており、名古屋の攻撃を失点ゼロに抑えた。

 流れや時間帯に応じたラインの上げ下げも全員の共通理解の下で遂行された。立ち上がり、相手に勢いがある時間帯はブロックを下げて跳ね返す守備を選択。飲水タイム明けはプレスの位置を上げると、ショートカウンターから作ったチャンスで得たCKを仕留めた。

 前から行くところとセットするところのメリハリが付けられており、守備からリズムを作り、時間の経過とともにボール保持の連係面も噛み合ってきた。

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