クロップがサラーにマドリーではなく、バルサ移籍を推す理由とは? スペイン紙が「退団をすでに受け入れている」と報道

2021年10月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

後釜候補として若き逸材2人の名も挙げる

クロップ(左)とサラー(右)の師弟関係は、今季で終了となってしまうのか。(C)Getty Images

 リバプールのユルゲン・クロップ監督は、モハメド・サラーを手放すことになった場合、移籍先はレアル・マドリーではなく、その宿敵バルセロナの方が適していると感じているようだ。

 29歳のエジプト代表FWは、2017-18シーズンにリバプールへと加入すると、ゴールを量産し、2年連続でリーグ得点王に輝くなど確固たる地位を確立。今シーズンもクラブ新記録の公式戦10試合連続ゴールを挙げるなど、自慢の決定力を爆発させている。

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 ただ一方で、大エースを巡ってクラブが頭を悩ませているのが、サラリーの高騰による契約交渉の難航だ。年齢的にも放出はやむ得なしとの見方もあるなかで、スペイン紙『El Nacional』は「クロップはサラーにレアル・マドリーではなくバルサを選ぶように助言した。そこでならスターになれるからだ」と見出しを打ち、去就の見立てを具体的に伝えている。

「クロップは、来夏にサラーがいなくなることをすでに受け入れている。今シーズン、華々しいスタートを切ったエジプト人ストライカーは、2023年6月30日に契約が切れるため、移籍金を得るためには、彼を移籍させるしかない。サラーはリーグの変更を望んでおり、バルサとレアル・マドリーが注視している。

 現時点では、クロップとサラーの周辺は、エジプト代表がメッシの役割を担えるような選手がいないバルサを選ぶべきだとはっきりしている。マドリーでは、ベンゼマの存在や、エムバぺの加入も予想されるため、サラーの役割は副次的なものとなり、より大きな問題を抱えることになるだろう」
 
 そのうえで同紙は、「リバプールはすでに、チームを刷新する時期が来たと判断している」として、こう続けている。

「ファン・ダイク、ヘンダーソン、ミルナー、サラーといったベテランの選手は、新しい血を取り入れるためには退場せざるを得ないだろう。アンフィールドのクラブは、2022年カタール・ワールドカップ後にサラーのパフォーマンスが低下すると考えている。彼は31歳になる」

 サラーの後釜候補には、U-24ブラジル代表FWアントニーと、ドイツ代表FWカリム・アデイェミという若き逸材の名を挙げている。

「リバプールはアヤックスのアントニーとザルツブルクのストライカー、アデイェミという2人のビッグターゲットを狙うための資金を調達するために、来夏の移籍を躊躇しないのだ。クロップはハーランドにも興味を持っているが、ミーノ・ライオラの莫大な金額の要求により、取引は非常に複雑になっている」

 サラー本人は先日、「サッカー人生の最後の日まで、ここにいたいと思っているけど、それは自分の手には負えないよ。僕ではなく、クラブが何を望んでいるかによるからね。ただ今のところ、自分がリバプールと対戦することは考えられない」と発言していたが、一体どんな決断が下されるのだろうか。

 アンフィールドの英雄の動向に世界中から注目が集まっている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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