【天皇杯】脇坂が3ゴールに絡む活躍!!鹿島を3-1で下した川崎が大会連覇へ準決勝進出

2021年10月27日 本田健介(サッカーダイジェスト)

脇坂は強烈なミドルを突き刺す

脇坂(写真中央)と旗手らがゴールを喜ぶ。脇坂は勝利の立役者となった。(C)SOCCER DIGEST

[天皇杯準々決勝]川崎3-1鹿島/10月27日/等々力

 10月27日、天皇杯の準々決勝、川崎と鹿島の一戦が等々力陸上競技場で行なわれた。

 連覇を目指す川崎と、今季のタイトルのラストチャンスとして臨む鹿島のゲーム。今季のリーグ戦では川崎が2戦2勝しているが、ともに決勝点が試合終了間際に決まるなど、接戦となっていた。

 川崎のシステムは通常通りの4-3-3。GKチョン・ソンリョン、最終ラインは右から山根視来、ジェジエウ、谷口彰悟、登里享平、中盤はアンカーに橘田健人、インサイドハーフに脇坂泰斗、旗手怜央、3トップは右から家長昭博、レアンドロ・ダミアン、マルシーニョの並びとなった。

 対する鹿島は4-4-2。GKは沖悠哉、4バックは右から常本佳吾、関川郁万、町田浩樹、安西幸輝、ボランチに三竿健斗、ディエゴ・ピトゥカ、2列目は右にファン・アラーノ、左にアルトゥール・カイキ、FWは縦関係気味で土居聖真、上田綺世が入った。

 脇坂、家長を軸にボールをつなぎながら、右SBの山根の攻め上がりなどを生かして攻める川崎に、鹿島は強度の高い守備で対抗。川崎がリズミカルにボールを動かしてチャンスを作り、鹿島も速攻からゴールを窺った。

 徐々に川崎が試合のペースを掴むと、32分に先制に成功する。左サイドからのCKを得ると、脇坂が蹴ったインスイングのボールはマルシーニョと競った鹿島DF町田の頭に当たりながらゴールへ。一時はマルシーニョのゴールとアナウンスされるも、オウンゴールで川崎が先手を取った。
 ともに選手交代なしで迎えた後半はさらに川崎が攻勢に出る。48分には左サイドの深い位置でボールを受けたマルシーニョが後方に戻すと、これを受けた脇坂がシュート性のクロス。ニアサイドにいた旗手がヘッドで上手くコースを変えて追加点を奪った。

 さらに51分には右サイドの家長からのパスを、ペナルティエリアのやや外で受けた脇坂が左足で強烈なミドル。これがネットに突き刺さり、川崎がリードを広げる。

 その後、反撃に出た鹿島が幾度も惜しい形を作ったが、川崎の集中した守備を崩しきれず。それでも90分に左サイドのクロスからDFのクリアボールを途中出場の荒木遼太郎が押し込み1点を返す。

 ただ試合はこのまま3-1で終了。川崎が準決勝へ駒を進め、連覇へ一歩近づいた。なお川崎はこの日、行なわれている大分と磐田の勝者と準決勝で対戦する。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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