吉田麻也がサウジアラビア・ファンの人種差別的なジェスチャーに激怒した一件は、世界中で反響を呼んでいる。
現地7日に開催されたカタール・ワールドカップのアジア最終予選で、森保ジャパンはサウジアラビアに0‐1で敗戦。試合後のインタビューの際、不意に激昂した吉田は、指を差しながら客席に近寄り、周囲は騒然となった。
その後のオンライン取材で、日本代表のキャプテンは「差別的なジャスチャーがあった。前回の予選の時もそうだったので、ちょっと許しがたいなと思った」と激怒した理由を明かしている。
【動画】サウジファンの差別的ジェスチャーに激昂し、客席に詰め寄る吉田麻也。謝罪キャンペーンのきっかけとなった投稿
「卑劣な差別的ジェスチャーを受け入れなかった」
そんな吉田の振る舞いを称賛したのが、所属するサンプドリアの専門サイト『SAMPNEWS24.COM』だ。「カリスマ・ヨシダ。サンプドリアの侍がリスペクトされている」と題した記事で、マヤ・ヨシダは、日本を苦しめた卑劣な差別的ジェスチャーを受け入れなかった。これはリーダーとしてのカリスマ性だ」と称えている。
「サンプドリアのDFマヤ・ヨシダが、サウジアラビア戦の最後に見せた反応は、多くの話題が呼んだ。試合後のインタビュー中に、絶え間ない差別的なジェスチャーに反発し、ホームのファンと対峙したのだ。異常な状況だが、人種差別という最も深刻な問題と戦う選手のキャラクターを示した」
同メディアは、「ヨシダがパーソナリティとオリジナリティを持っているという事実は、(サンプドリアの本拠地である)ジェノバでの彼の素晴らしい振る舞いから、すでにここでは知られていた」と綴り、こう締めくくっている。
「サウジ戦の行動は、代表チームでキャプテンマークを巻く彼のカリスマ性をさらに強調し、真のリーダーであることを証明した」
イタリアでは、先日もナポリの3選手がフィオレンティーナの一部サポーターから差別的な言葉を浴びせられるなど、フットボールにおける人種差別が頻繁に問題となっている。そんななかで、怒りを表現した吉田の振る舞いは、支持をされているようだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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