奇しくも今夏にイタリアのセリエAから、イングランドのプレミアリーグに活躍の舞台を移した二人には、共通点があるようだ。

　英メディア『SPORT Bible』のダニエル・マーランド記者は、10月１日付けで「アーセナルの右SBである冨安健洋は、クリスチアーノ・ロナウドのようなメンタリティ持っている」と題した記事を掲載。冨安の古巣であるベルギーのシント＝トロイデン（STVV）でSDを務めるアンドレ・ピント氏のコメントを紹介している。

　冨安は2018年１月に、アビスパ福岡（当時J２）からSTVVに完全移籍で加入。このディールを手掛けたピント氏は、いまやビッグクラブと一員となった日本代表DFについて、「ラッキーだなんて間違いだ。彼は当時から抜きんでた資質を持っていた。そして誰よりも努力家だった」と振り返った。

「献身的な選手というのは数多くいるが、トミは決断力、努力、ストイックな健康的な食事を続けているという点で、クリスチアーノ・ロナウドと同じようなメンタリティを持っていると思う。彼は決して満足しないタイプの選手だ。当時は19歳だったが、自分を成長させるための努力を飽きることなく続けていける」
 

　また、ピント氏はイタリアを経てイングランドに渡った22歳の成功を確信しているようだ。

「プレミアリーグでの最大の課題は、世界最速のウイングたちと対戦することだ。だが、彼はベルギーや、イタリアでそうだったように、とても早く適応するだろう。彼は改善すべきことは何でもやるし、きっともうすでに取り組んでいるよ」

　アーセナルは、10月２日にブライトンと対戦する。最下位から10位まで浮上した名門はリーグ戦4連勝を飾ることができるか。合流後は３戦３勝と、巻き返しの原動力のひとりとなっている冨安のパフォーマンスに期待したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【PHOTO】2021年夏に欧州で新天地を求めたサムライたち

【PHOTO】「美人すぎる」、「セクシーすぎる」フットボーラーの妻＆恋人たち