「最大勝点を目指す」　

　日本サッカー協会（JFA）の反町康治技術委員長はそう高らかに宣言した。

　JFAは９月28日に、カタール・ワールドカップのアジア最終予選の２連戦に挑む日本代表メンバー25人を発表した。

　現在グループ４位の日本は、10月７日に敵地で２位のサウジアラビアと、同12日には埼玉スタジアムで１位のオーストラリアと激突する、最終予選の前半戦最大の山場を迎える。

　森保一監督は、それぞれの試合で「勝点３を目指して戦うことに変わりはない」とし、以下の２点を強調した。

　まず敵地でのサウジ戦に向けては、涼しさが増してきた日本国内や欧州に比べ「サウジの暑い気候はコンディション的にも難しくなる」と選手たちのコンディション面に言及した。

　もうひとつは、クラブと代表との戦術的なギャップだ。

「９月の活動後にそれぞれのクラブで果たす役割で、代表とは違う、ギャップのあるところもある。限られた時間の中で、代表としての戦うコンセプト、所属チームから代表への切り替え作業。９月の反省はそこの部分が試合の入り方、ギャップがしっかりと埋められなかった」と振り返った。
 

　９月のメンバーからは負傷の久保建英と古橋亨梧が外れ、伊東純也も累積警告で１試合出場停止となる。その一方で、新たに三好康児、田中碧、橋岡大樹ら東京五輪組に加え、浅野拓磨とオナイウ阿道らも呼び寄せた。

　新しいメンバーについては、「これまでの活動でもいたメンバー。少しでも早くチームになじんでもらって、自分の力を発揮してほしい。心配はしていませんが、より自分の力を発揮できるように」として、「個々の良さを最大限に発揮しながら、連係・連動して戦ってほしい」と期待を込めた。

　10月シリーズでは、１勝１敗に終わった９月シリーズからの改善を見せられるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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