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【セルジオ越後】欧州組の序盤戦。冨安はまだ安泰じゃない!取り上げるべきは南野や三笘のゴールより…

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2021年09月24日

冨安が右サイドバックでの可能性も追求していくなら…

アーセナルでデビュー後、2戦連続先発出場を果たし2連勝にも貢献した冨安だが、越後氏の評価は……。(C) Getty Images

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 ヨーロッパのシーズン序盤戦で日本人選手が少しずつ話題を提供するようになってきているね。まずプレミアリーグでは、アーセナルに移籍した冨安が右サイドバックとしてデビュー戦から2試合連続で先発出場して、2連勝に貢献。早速チームメイトや監督からの信頼も勝ち得ているようだ。さらにリバプールの南野も今季公式戦初出場で2ゴールを挙げて、現地でも大きく取り上げられたようだし、久保くんもレアル戦での負傷が気になるけど、今季はコンスタントに試合に出場している。他にもサンプドリアの吉田が点を取ったり、日本代表の主軸の面々がそれなりに存在感を出していると感じるよ。

 ただし、シーズンもまだ始まったばかりで、誰も確固たる結果を残せているわけじゃない。それでも日本のメディアは名前が売れる選手たちをヒーローに祭り上げたがっているようだけど、冷静に考えたら、問われるのはここから先なんだ。

 例えば冨安だよ。日本のメディアを鵜呑みにすると、3連敗したチームを2連勝に導いた立役者がまるで彼のようになっている。でも試合を見ている人ならわかると思うけど、アーセナルはもう昔の強かった頃のチームじゃない。半分以上が24歳以下で、これから名前を売ろうとしている選手たちが集まっている。攻撃を見ても、点が取れそうな雰囲気はあまりないし、勝った試合もなんとか1点をもぎ取ってモノにしたという内容だ。
 
 冨安のパフォーマンスは、空中戦も含めたデュエルやロングレンジのフィードなどは確かに悪くはなかった。でも、得点力のない今のアーセナルで右サイドバックに求める役割とすれば、単純に最終ラインから配給する側になるのではなく、ボールを引き出して敵陣深く切り込むプレーなんじゃないかな。攻撃参加もあるにはあったけど、その回数はまだまだ。そういう部分では、物足りなさが残ったよ。

 今後を考えれば、チーム状態が落ち着いてきて、監督がさらに攻撃的な駒を欲しがるようになったら、右サイドバックとしての地位は安泰じゃない。それに日本代表としても、冨安はサイドバックじゃなくセンターバックの選手でしょう? なぜか日本では“ポリバレント”=汎用性の高い選手というのがありがたがられているけど、決して戦力をプラスにしているものじゃない。右サイドには酒井というレギュラーがいるからね。むしろ、インテル相手にも堂々と渡り合って、得点も決めてチームに勝点をもたらした吉田のような働きこそ日本代表にとってはプラス要素だ。

 アーセナルの次戦は日曜のトッテナム戦だけど、まずはここで韓国のエースをシャットアウトする活躍と同時に、右サイドバックでの可能性も追求していくなら、攻撃面でもグイグイ押し込んでいくプレーを見せてほしいものだね。

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