お買い得な補強だった――そのように考えるアーセナル関係者とそのファンは増えているのではないだろうか。
移籍市場最終日にボローニャからアーセナルに移籍した冨安健洋は、プレミアリーグデビューを飾った前節のノーリッジ戦に続く、9月18日のバーンリー戦でも好パフォーマンスを披露した。
ミケル・アルテタ監督は試合後、ガブリエウ・マガリャンイスとともに、冨安が「本当に素晴らしかった」と称賛。地元メディアも、空中戦や地上戦のデュエル勝率が100%だったことや、5つのクリアと3度のクロスブロックなどのスタッツを紹介し、日本代表DFに賛辞を寄せている。
英紙『EXPRESS』は「トミヤスが最終日のパニックバイとはほど遠いことはすでに明白だ」と称賛。市場価値はすでに獲得時の1700万ポンド(約23億8000万円)から倍増していると報じた。
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「ソリッドでオールラウンドな、真面目なDF」と評価
同紙は「ソリッドでオールラウンドな、真面目なDFであり、まさに守備強化を目指すアーセナルに必要」と冨安を評価。この日本代表DFの獲得がベン・ホワイトやガブリエウ・マガリャンイスの存在とともに、「アーセナルのシーズンのターニングポイントとなった」と絶賛している。
「トミヤスの獲得は代案だったと感じた者は多い。1700万ポンドという金額だっただけに、アーセナルの守備を大きく改善できるのか、真剣に疑問符もついていた。だが、アーセナルの赤いユニホームを着てからの2度のパフォーマンスからすると、それは確かなようだ」
EXPRESS紙は、「トミヤスは2試合続けてトップクオリティを示した。新たな環境に溶け込むのにも、まったく時間を必要としなかった」と締めくくっている。
「彼のプライスタグは、すでに1700万ポンドの倍額のようだ。そして、試合のたびにその株は上がり続けていくだろう」
見事なステップアップを続ける冨安に、限界はあるのか。さらなる飛躍が期待される。
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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