現地時間９月１日にポルトガルのアルガルベで開催されたアイルランドとのカタール・ワールドカップの欧州予選で、圧巻のパフォーマンスを披露したのが、クリスチアーノ・ロナウドだ。

　古巣のマンチェスター・ユナイテッドへの復帰が決定したばかりのポルトガル代表FWは、０‐１のビハインドで迎えた89分、得意のヘッドで同点ゴールを挙げると、アディショナルタイム６分にも右サイドからのクロスに頭で合わせて値千金の勝ち越し弾。劇的な勝利を呼び込んだのだ。

　14分にPKを失敗していただけに、期するものがあったのだろう。ユニホームを脱いで喜びを爆発させた大エースは、これで国際Aマッチのゴール数を111点に伸ばし、イランの英雄アリ・ダエイと並んでいた歴代最多得点記録を更新した。

【動画】「なぜレッドではない？」と物議！激昂したC・ロナウドが相手DFを叩いた決定的瞬間
 

　ただ、このPKを失敗した場面では、ひと悶着があった。C・ロナウドがセットしたボールを、アイルランドのDFダラ・オシェイが、蹴って動かしたのだ。この嫌がらせにCR7は激昂し、22歳のCBを思い切り平手で叩いた。相手は顔を抑えて痛がる素振りを見せたが、実際に当たっていたのは腕で、イエローカードさえも出なかった。

　たが、この判定は物議を醸している。アイルランドのメディア『BALLS.IE』は、元ドイツ代表MFのディートマー・ハマンが『RTE SPORTS』で、「他のほとんどの選手であれば、退場させられたはずだ。彼は退場になるべきだったと思う」と語ったと紹介。

　また、英紙『The SUN』は、一部のアイルランド・ファンから「どうしてレッドカードではないのか？」「尊敬と情熱を重視するプレーヤーにとって、恥ずべき愚行だ」といった声があがっていると伝えている。

　この千両役者の２ゴールで、土壇場で白星を逃しただけに、アイルランド側とすれば、納得がいかないようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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