ブラジルで開催されているコパ・アメリカ（南米選手権）に参加中のセレソンの10番、ネイマールが、サポーターの一部を痛烈に非難したようだ。米スポーツチャンネル『ESPN』などが報じている。

　この背景には、ブラジルのテレビ局に勤務するジャーナリスト、ファビオラ・アンドラージさんが自身のSNSで「ブラジルを、そしてブラジルのサッカーを愛している」と書き込んだ一方で、「私にはアルゼンチンの友人が何人もいる。でもそれがアルゼンチンを応援する理由ではない。ただ、メッシが好き。彼には優勝が必要よ」と発信したのだ。さらに、公開された写真では、アンドラージさんはブラジル代表のイエローではなく、アルゼンチン代表のブルー×ホワイトのユニホームを着用している。

　この意見には多くのブラジル人からも賛同の意見が寄せられており、これにネイマールはショックを受けたようだ。
 

　翌日に自身のインスタグラムのストーリー（24時間で消えてしまう投稿）に、「僕は大きな誇りと愛を持ったブラジル人だ」と思いを綴っている。　

「僕の夢はいつも、ブラジル代表のチームに所属し、ファンのチャントを聞くことだった。スポーツ、モデル（ビューティー）コンテスト、オスカー……どんな場でもブラジルのために頑張っている人を攻撃したことはない。けれど…僕と同じブラジル人が、それと違うことをしているのか？ 理解に苦しむ」

　そのように感情を露わにしたネイマールだが、スペイン紙『MARCA』によれば、最後にこのように付け加えている。

「いいよ。僕はその意見を尊重するけれど…反対のことをしている人は、（地獄に）落ちろ」

　コパ・アメリカに関して、『ESPN』によれば、現地では新型コロナウイルスの感染拡大が進んでいるブラジルでは、大会の開催に反対し、興味を失っているサポーターも多いという。こうした事情も、アルゼンチンを応援するファンを増やしている一因のようだ。

　ネイマールとメッシの対峙という意味でも世界のフットボールファンの注目を集めている決勝は、現地10日（日本時間11日９時）にキックオフされる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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