【EURO出場国紹介|クロアチア】世代交代に失敗し、「モドリッチ頼み」が顕著

カテゴリ:国際大会

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2021年06月13日

成功体験が仇となり…

クロアチアは決勝に進んだ3年前のW杯のようなサプライズを提供できるか。(C)Getty Images

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クロアチア(5大会連続6回目の出場)
・FIFAランク:14位
・EURO最高成績:ベスト8(1996、2008年)
・前回大会:ベスト16
・予選成績:5勝2分け1敗/17得点・7失点(グループE 1位)

●マッチスケジュール(グループD)
6月13日:イングランド(ロンドン)
6月18日:チェコ(グラスゴー)
6月22日:スコットランド(ロンドン)

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 クロアチア全土が沸いたロシア・ワールドカップから3年。予選敗退の瀬戸際にあったチームを立て直して準優勝まで導いたスラトコ・ダリッチ監督だが、この成功体験が仇となって世代交代に失敗している。

 代表引退したFWマリオ・マンジュキッチ、MFイバン・ラキティッチ、GKダニエル・スバシッチの穴は、成長株のブルーノ・ペトコビッチ(ディナモ・ザグレブ)、ニコラ・ヴラシッチ(CSKAモスクワ)、ドミニク・リバコビッチ(D・ザグレブ)が埋めてはいる。

 しかし、昨秋のネーションズ・リーグ6試合で計16失点を喫した通り最終ラインが脆弱で、とりわけドゴマイ・ヴィーダ(ベジクタシュ)、デヤン・ロブレン(ゼニト)のベテランCBコンビは衰えが隠せない。

 また長く弱点だった左SBにタレントがようやく揃った一方で右SBは極度の人材不足。ウイング陣も左サイドが得意なタイプばかりだ。

 世代的にもポジション的にも歪なチームの中、ひとり絶好調を維持するのが35歳のルカ・モドリッチ。2020-21シーズンのレアル・マドリーでもほぼフル稼働しているキャプテンが、どんなコンディションで戦えるか。チームの命運を大きく左右するファクターだ。

文●長束恭行

※「ワールドサッカーダイジェスト責任編集 EURO2020展望&ガイド」から転載・加筆

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