風上に立った後半、安斎颯馬のプレーから流れが早大に傾く
「これから大学サッカーの道に進むわけですから、1年目からやれることをこの大会を通じて見せていきたいです。4月に入部して即戦力として戦えるように証明していきたいです」
3月上旬のデンソーカップチャレンジ大会では日本高校選抜の一員として参加していた高校選手権得点王のMF安斎颯馬が、これから始まる大学生活に向けて、こう決意を語ってからわずか2か月弱。4月28日の関東大学サッカーリーグ4節の立正大との一戦で、いきなりその言葉を有言実行に移した。
1年生ながら名門・早稲田大のスターティングメンバーに名を連ね、記念すべき大学デビューを飾ると、4-2-3-1の右サイドハーフに入った安斎は、緊張する素振りも見せずに、堂々たるプレーを見せた。
前半、早稲田大は立正大の素早い縦への仕掛けに対して劣勢に立たされることが多かった。思うように攻撃が組み立てられず、相手陣内での試合時間が長くなったが、安斎は守備面で存在感を放った。
3月上旬のデンソーカップチャレンジ大会では日本高校選抜の一員として参加していた高校選手権得点王のMF安斎颯馬が、これから始まる大学生活に向けて、こう決意を語ってからわずか2か月弱。4月28日の関東大学サッカーリーグ4節の立正大との一戦で、いきなりその言葉を有言実行に移した。
1年生ながら名門・早稲田大のスターティングメンバーに名を連ね、記念すべき大学デビューを飾ると、4-2-3-1の右サイドハーフに入った安斎は、緊張する素振りも見せずに、堂々たるプレーを見せた。
前半、早稲田大は立正大の素早い縦への仕掛けに対して劣勢に立たされることが多かった。思うように攻撃が組み立てられず、相手陣内での試合時間が長くなったが、安斎は守備面で存在感を放った。
「前半は風下に立っていて我慢の時間もあって、なかなかボールを前に運べなかった。その中で守備にフォーカスを当てて、無失点に終われたことが良かった」と語ったように、青森山田で鍛えられた果敢なボール側への寄せに加え、2度追い、3度追いで相手のパスミスを誘発したり、クリアブロックも披露。前半の失点ゼロに大きく貢献をした。
そして後半、攻撃の狼煙を上げたのも安斎だった。49分、右サイドでイーブンボールをトップスピードに乗って拾うと、「後半は自分が前を向いたら思い切って仕掛けようと思っていた」と迷わずドリブル突破を仕掛けた。2人をスピードで交わし、3人目で相手に阻まれるが、クリアボールを身を呈して防ぎ、敵陣でのスローインにすると、早稲田大の選手やベンチから「颯馬!スーパー!!」と大きな歓声が沸き起こった。
このプレーで明らかに流れは早稲田大に傾いた。後半から投入された清水エスパルス内定のFW加藤拓己のポストプレーを軸に攻勢に出ると、67分に中央でドリブルを仕掛け、絶好の位置でFKを獲得するなど、立正大ゴールに圧力をかけた。
迎えた71分、早稲田大が敵陣・中盤でのボール回しから、クサビのパスを打ち込むと、これを相手DFが弾く。このこぼれを拾いに行った立正大の選手へ猛プレスを仕掛けると、バックパスをしたボールを安斎が見逃さなかった。慌てて前に出る相手より一瞬早くボールに触れて、中央にいたMF小倉陽太へパスを通すと、「前のスペースが完全に空いていた」とそのまま猛ダッシュで裏へ抜け出す。この動きに対し、小倉がワンタッチからリターンパスを送ると、安斎は極めて冷静だった。
そして後半、攻撃の狼煙を上げたのも安斎だった。49分、右サイドでイーブンボールをトップスピードに乗って拾うと、「後半は自分が前を向いたら思い切って仕掛けようと思っていた」と迷わずドリブル突破を仕掛けた。2人をスピードで交わし、3人目で相手に阻まれるが、クリアボールを身を呈して防ぎ、敵陣でのスローインにすると、早稲田大の選手やベンチから「颯馬!スーパー!!」と大きな歓声が沸き起こった。
このプレーで明らかに流れは早稲田大に傾いた。後半から投入された清水エスパルス内定のFW加藤拓己のポストプレーを軸に攻勢に出ると、67分に中央でドリブルを仕掛け、絶好の位置でFKを獲得するなど、立正大ゴールに圧力をかけた。
迎えた71分、早稲田大が敵陣・中盤でのボール回しから、クサビのパスを打ち込むと、これを相手DFが弾く。このこぼれを拾いに行った立正大の選手へ猛プレスを仕掛けると、バックパスをしたボールを安斎が見逃さなかった。慌てて前に出る相手より一瞬早くボールに触れて、中央にいたMF小倉陽太へパスを通すと、「前のスペースが完全に空いていた」とそのまま猛ダッシュで裏へ抜け出す。この動きに対し、小倉がワンタッチからリターンパスを送ると、安斎は極めて冷静だった。