J１リーグは３月21日、中止となったガンバ大阪対横浜F・マリノスを除き、第６節の計８試合を各地で開催。駅前不動産スタジアムで行なわれたサガン鳥栖対アビスパ福岡の一戦は、０-０の引き分けで勝点１を分け合った。

　立ち上がりは、素早い寄せで敵の攻撃を遅らせ、セカンドボール回収で上回る福岡がペースを掴む。ただ時間の経過とともに、鳥栖はボールを保持する時間帯が増え、テンポの良いパスワークで敵陣に侵入していく。

　優勢に試合を進める鳥栖だが、福岡の集中したディフェンスをなかなか崩しきれない。35分にはサイドチェンジを受けた飯野七聖がカットインからシュートを放つも、福岡のGK村上昌謙にストップされる。守勢に回る福岡は奪ったボールを上手くつなげられず、効果的なカウンターを発動できない。前半は両者とも決め手を欠き、スコアレスで折り返す。

　後半も鳥栖が主導権を握る展開に。56分には、この日はベンチスタートだった林大地が途中出場。前節は２得点のFWに期待がかかる。

　厚みのある攻撃を繰り出す鳥栖。68分には飯野のクロスを本田風智がヘッドで合わせてネットを揺らす。だが、これは飯野のオフサイドの判定でゴールはならず。
 

　その後も攻める鳥栖、守る福岡の構図が続く。だが、結局最後まで得点は生まれず、試合は０-０でタイムアップ。劣勢を強いられた福岡だが粘り強く守り抜いた。鳥栖は勝ち切れなかったものの、この日もクリーンシートを達成。Jリーグ記録となる開幕６試合連続無失点を達成した。

　次節の第７節は、代表ウィークを挟んで４月２・３日に開催。鳥栖はアウェーでセレッソ大阪と２日に対戦。福岡はホームで北海道コンサドーレ札幌と３日に対戦する。

構成●サッカーダイジェストweb編集部