J１リーグは、３月13日に第４節の６試合を各地で開催。ニッパツ三ツ沢球技場では、横浜FCとセレッソ大阪の一戦が行なわれ、大久保嘉人の決勝ゴールなどでC大阪が４－１の快勝を収めた。

　今季未勝利の横浜FCがホームに今季初の連勝を狙うC大阪をホームに迎えた一戦。横浜FCは、三浦知良と中村俊輔が揃ってメンバー外となり、攻撃陣にはジャーメイン良、クレーベ、松尾佑介らが先発に名を連ねた。一方、C大阪はここまで４ゴールと躍動している大久保が、５試合連続で先発出場を果たした。

　雷雨の影響でキックオフ時間が２時間後ろ倒しとなり、所々に水たまりができるなど、ピッチコンディションの悪い状態で始まった試合は、立ち上がりからお互いにロングボールを多用して、相手ゴールに迫る。

　そんななか最初の決定機は横浜FCが得た。開始６分にジャーメインが右サイドをドリブルで駆け上がり、グラウンダーのクロスを送る。これにフリーでクレーベが反応するも、シュートはうまくミートせず、枠を捉えられない。

　それからは、ビルドアップで簡単なミスが散見され、なかなか前線にパスを繋げないでいると、C大阪がさらに攻勢を強めていく。
 

　すると25分に、アウェーチームが一瞬の隙を突いて先制点を奪取。敵陣中央付近から原川力がゴール前に浮き球のパスを供給。ボールの落下点にいち早く入った豊川雄太が、相手の意表を突くバックヘッドシュートを放つと、これが相手GKの頭上を抜いてネットを揺らした。豊川は待望の今季初ゴールとなった。

　すっかり雨が止んだ後半の立ち上がりは、リズムを取り戻した横浜FCが攻勢を強める。すると55分、ゴール前の混戦からボールを拾ったジャーメインが左足を振り抜くと、DFに当たってコースが変わり、ゴールに吸い込まれる。

　しかし、負けられないC大阪がその５分後に勝ち越し。右サイドで、坂元との連係から松田陸が鋭いクロスを送ると、これに大久保が飛び込み、身体に当てて押し込む。大久保ははやくも今季５点目で、J１通算190ゴール目となった。

　C大阪はさらに87分にも、加藤陸次樹が、後半アディショナルタイムにも高木俊幸が追加点を挙げ、４-１として今季初の２連勝を飾った。また横浜FCは４戦未勝利と厳しい状況が続く。

　次戦は17日に、横浜FCがアウェーで名古屋グランパスと、C大阪はホームで大分トリニータと第５節を戦う。

取材・文●手塚集斗（サッカーダイジェストWeb編集部）

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