OBキャラガーもクロップに苦言
王者の苦悩が続いている。
3月4日のプレミアリーグ第29節、リバプールは本拠地アンフィールドでチェルシーに0-1で敗れた。直近のリーグ戦5試合で4敗目となる。
データサイト『Opta』によると、アンフィールドでの5連敗はクラブ史上初の出来事だ。また、2021年のリーグ戦11試合で獲得した勝点は、わずかに10ポイント。リーグでワースト4位の数字という。
前半に先制を許したユルゲン・クロップ監督は、62分にモハメド・サラーをベンチへ下げた。英衛星放送『Sky Sports』によると、マンチェスター・シティに0-5で大敗した2017年9月以来となる早さでの交代だ。
1点を追う中で得点源のエースをピッチから呼び戻したクロップ采配が、議論を呼んだのは言うまでもない。サラーはベンチに下がる際、驚いた表情でかぶりを振った。選手の代理人は、ツイッターに「・」と投稿。現地メディアは「謎・奇妙な投稿」と報じたが、交代への不服と想像できる。
【動画】早期交代に憮然とするサラー。リバプール対チェルシーのハイライト
3月4日のプレミアリーグ第29節、リバプールは本拠地アンフィールドでチェルシーに0-1で敗れた。直近のリーグ戦5試合で4敗目となる。
データサイト『Opta』によると、アンフィールドでの5連敗はクラブ史上初の出来事だ。また、2021年のリーグ戦11試合で獲得した勝点は、わずかに10ポイント。リーグでワースト4位の数字という。
前半に先制を許したユルゲン・クロップ監督は、62分にモハメド・サラーをベンチへ下げた。英衛星放送『Sky Sports』によると、マンチェスター・シティに0-5で大敗した2017年9月以来となる早さでの交代だ。
1点を追う中で得点源のエースをピッチから呼び戻したクロップ采配が、議論を呼んだのは言うまでもない。サラーはベンチに下がる際、驚いた表情でかぶりを振った。選手の代理人は、ツイッターに「・」と投稿。現地メディアは「謎・奇妙な投稿」と報じたが、交代への不服と想像できる。
【動画】早期交代に憮然とするサラー。リバプール対チェルシーのハイライト
Sky Sportsでは、リバプールOBのジェイミー・キャラガーが「サラー交代は信じられなかった。リバプールはゴールを熱望していた。それでトップスコアラーを下げるのは奇妙だ」と話している。
「今夜のサラーはベストじゃなかったが、彼がポゼッションを失うような試合ではなかった。あまりボールを持てなかっただけだ。だが、サラーはボールを持って偉大な選手ではなく、オフ・ザ・ボールでより優れ、走って得点する選手だ」
元イングランド代表DFは「サラーは素晴らしいゴールスコアラーで、リバプールに足りなかったのはゴールだった。クロップを疑問視することは難しいが、それでも奇妙な采配だったと思う。終盤でゴールが必要なときは、得点できる選手を多く必要とするのが基本だ」と続けた。
「初めてのことじゃないし、最後でもないだろう。サラーが60分ピッチにいても、リバプールは得点できそうになかった。わたしは、それは守備よりも大きな問題だと思う」
今季のリバプールがフィルジル・ファン・ダイクやジョー・ゴメスといった守備の主力を負傷で欠いてきたのは周知のとおりだ。だが、キャラガーは「ファン・ダイクやゴメスはいずれ戻る。守備を言い訳にすることはできない」と、来季も見据えた際に攻撃陣がより問題となると指摘している。
「今は前の6人が脅威じゃない。負傷者もいない。来季どこからゴールが生まれるのかが、わたしにとって真の懸念だよ。ディオゴ・ジョッタが助けになるかもしれないが、得点源の点でリバプールはマーケットで大きなことをする必要がある」
近年、イングランドと欧州の双方の舞台で先導してきたリバプールに訪れた苦難。クロップや主力の今後を巡り、周囲の喧騒が続きそうだ。
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
「今夜のサラーはベストじゃなかったが、彼がポゼッションを失うような試合ではなかった。あまりボールを持てなかっただけだ。だが、サラーはボールを持って偉大な選手ではなく、オフ・ザ・ボールでより優れ、走って得点する選手だ」
元イングランド代表DFは「サラーは素晴らしいゴールスコアラーで、リバプールに足りなかったのはゴールだった。クロップを疑問視することは難しいが、それでも奇妙な采配だったと思う。終盤でゴールが必要なときは、得点できる選手を多く必要とするのが基本だ」と続けた。
「初めてのことじゃないし、最後でもないだろう。サラーが60分ピッチにいても、リバプールは得点できそうになかった。わたしは、それは守備よりも大きな問題だと思う」
今季のリバプールがフィルジル・ファン・ダイクやジョー・ゴメスといった守備の主力を負傷で欠いてきたのは周知のとおりだ。だが、キャラガーは「ファン・ダイクやゴメスはいずれ戻る。守備を言い訳にすることはできない」と、来季も見据えた際に攻撃陣がより問題となると指摘している。
「今は前の6人が脅威じゃない。負傷者もいない。来季どこからゴールが生まれるのかが、わたしにとって真の懸念だよ。ディオゴ・ジョッタが助けになるかもしれないが、得点源の点でリバプールはマーケットで大きなことをする必要がある」
近年、イングランドと欧州の双方の舞台で先導してきたリバプールに訪れた苦難。クロップや主力の今後を巡り、周囲の喧騒が続きそうだ。
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部