現地時間３月３日に行なわれたコパ・デル・レイの準決勝、バルセロナ対セビージャは、文字通りの激闘となった。

　敵地での第１レグを０－２で落としたバルサは、開始12分にウスマンヌ・デンベレのゴラッソで１点を返したものの、その後は攻めあぐね、73分にはPKを与えてしまう。

　決められれば逆転には３点が必要となる大ピンチだったが、ルーカス・オカンポスのキックを守護神マルク＝アンドレ・テア・シュテーゲンがストップ。これで命拾いしたバルサは、試合終了間際にジェラール・ピケが値千金の同点弾を奪う。

　さらに、トータルスコア２－２で突入した延長戦の95分に、マ－ティン・ブライトワイトが決勝点となるゴールを挙げ、劇的な勝利を飾ったのだった。

　死闘の後、両軍の間にひと悶着あったようだ。現地紙『AS』が「トンネル内はめちゃくちゃ」と題した記事で紹介している。

　ドレッシングルームに向かう通路の中で、セビージャのホセ・カストロ・カルモナ会長とモンチSDの姿を見かけたリオネル・メッシとそのマネージャーのペペ・コスタが、４日前のリーグ戦で対戦した際、モンチがバルサの指揮官であるロナルド・クーマンに「泣き虫」という言葉を発したことの説明を求めたという。

【画像】舌戦の火種に？ バルサの大敗を嘲笑したセビージャの投稿
 

　これに対し、モンチSDは「お前らはいつもそんな勝ち方をするな」という言葉を浴びせ、メッシ側は「今日は暖かくして帰れよ」と返したと記事は伝えている。

　２人の退場者を出したセビージャ側からすると、判定がバルサに有利だったから勝てたのだと言いたかったのかもしれない。

　先日、チャンピオンズ・リーグでバルサがパリ・サンジェルマンに１－４の大敗を喫した時も、セビージャの公式ツイッターが、敗者を揶揄するような投稿をし、バルサ側はリスペクトを求めていた。今回のいざこざが、再び両クラブに遺恨を残す結果となるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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