２年ぶりの王座奪還へ――。マンチェスター・シティの勢いが止まらない。

　現地時間２月７日に行なわれたプレミアリーグ第23節で、敵地アンフィールドに乗り込んでリバプールと対戦したマンチェスター・シティは４-１と快勝した。48分にイルカイ・ギュンドアンのゴールで先制し、一度は追いつかれるも、73分にギュンドアンの２点目で勝ち越しに成功。さらに３分後にラヒーム・スターリングのゴールで突き放すと、81分にフィル・フォデンのゴールでダメ押した。

　昨シーズンに18ポイント差を付けられたリバプールに、それも７戦未勝利と苦心していた敵地でプレミア10連勝をマークしたシティ。この快進撃にファンは感激しっぱなしだ。それはシティの熱狂的なファンとして名高い、“あの兄弟”も同様だ。世界的ロックバンド『オアシス』の元メンバーのノエル・ギャラガーとリアム・ギャラガーである。

　ともに、古くから熱烈なシティ・サポーターとして知られるギャラガー兄弟は、リバプールとの大一番後にそれぞれの感想を公開。ともに生え抜きの俊英MFフォデンのパフォーマンスを称えた。

　まっさきに弟リアムが自身のツイッターで「あいつは神だ」と絶賛すれば、兄ノエルは、英スポーツ専門ラジオ局『talkSPORT』の取材で、「完璧だった！ 言うことなしだ」と褒めちぎった。

「あのゴールは信じられないぐらいだ。ギュンドアンへのアシストもそうだったが、リバプールのディフェンダーたちを完全に踊らせていた。まだ20歳なんだぜ？ 異常だよな。間違いなく２億ポンド（約280億円）の価値はある選手だと思うぜ」

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　今、まさにホットなスターに酔狂するギャラガー兄弟とは裏腹に、指揮官のジョゼップ・グアルディオラは冷静そのものだ。試合後の会見で「彼がいて我々はラッキーだ」と称賛したうえで、「これから厳しい時期が来ることを理解しなければならない」と注文をつけた。

「冷静になるべきだね。これから起きるあらゆる物事に対処できるかは、彼の謙虚さ次第だ。今、彼は多くの人から期待をされている。その中でも素晴らしい働きが出来るかどうかだ。偉大な選手は、どんなによくても、アンフィールドでのたった１試合だけでは終わらない。そういった格の選手は、５年は安定して、ケガをせずにプレーし続けている。彼がそうなれるかはここからだ」

　ペップも指摘する通り、良くも悪くも周囲からの注目度が増しているフォデン。過度な期待を受けるなかで、シティを見つめ続けてきたギャラガー兄弟の認めた逸材は、果たして、どこまで成長を続けるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部