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【橋本英郎】天皇杯決勝の明暗を分けた3つのポイント。ガンバは“挑戦者”になり切れなかった──

カテゴリ:Jリーグ

橋本英郎

2021年01月03日

3バックを採用。三笘のカットインに対してCBとボランチが…

三笘(18番)への警戒を強めたG大阪。それでも黄金ルーキーは決勝点を奪ってみせた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 昨年はこのコラムを読んでいただきありがとうございました。本年も正月三が日から書かせてもらおうと思います。元旦はサッカーのシーズン終了の試合であり、一年の初めの試合。今回は天皇杯決勝のインプレッションで書いてみました。

 J1で独走優勝を飾った川崎フロンターレに対して、ガンバ大阪が2021年最初のゲームで勝利を挙げて風向きを変えられるか。ゲームのポイントとなったのは3つの視点です。

・川崎の攻撃力をガンバの守備力が上回るか
・ガンバがチャレンジャーになれるか
・選手交代、時間帯、試合の進め方はどうか

 です。テーマに沿って考察していきたいと思います。

【ポイント①:川崎の攻撃力をガンバの守備力が上回るか】

 川崎のあの攻撃をいかに食い止めるか。Jリーグでも各チームが戦術を練ってさまざまな方法を模索しました。が、いずれもほとんど阻止することができませんでした。

 今季のガンバの躍進を支えたのはまさにディフェンス。川崎がJ1優勝を決めた試合では大敗(0-5)を喫してしまいましたが、他の試合での守備は実に安定しており、天皇杯では彼らがどのように守備組織を組むのかに注目していました。

 3バックを採用し、中央からの侵入をシャットアウトする、三苫薫選手のサイドからのドリブルに対してセンターバック、ボランチのサポートで対処する。という方法を採ったと僕は見ました。

 試合を通じて、守備ブロックを組んだ際は意図する守備が機能していたように感じます。ただ、中盤のゾーンを突破された際の川崎の湧き上がるような攻撃に対して、人数的に同数になってしまう場面が多々ありました。55分に奪われた決勝点のシーンでは、川崎の攻撃に幅、深さ、フリーランニングなど選択肢が十分にあったように思います。

 中盤のボールの奪い合いでも川崎はほぼ3人の選手が絡んでおり、ガンバのほうが分厚く守るように対応していながらも、局面では数的不利を作られてしまっていた。ガンバに考えさせる時間を与えない攻撃の鋭さが、川崎の得点を生み出したと考えています。

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