「ちょっとブラジルっぽいプレーもするよね」
2020年の名場面を『サッカーダイジェストWeb』のヒット記事で振り返る当企画。今回は、新天地のジュビロ磐田でも異彩を放つ鉄人、遠藤保仁の登場だ。夏に前人未到となるJ1出場632試合の新記録を打ち立て、サッカーダイジェスト誌面上で一大特集を掲載した。そのロングインタビューのなかでヤットが明かした次代を担う若手プレーヤーへの期待、そしておのずとこぼれた久保建英の“リアル評”を、あらためて紹介しよう。
記事初掲載:2020年7月11日
――◆――◆――
前人未到の大記録を打ち立てたガンバ大阪のスーパーレジェンド、遠藤保仁。先週末の大阪ダービーで新記録となるJ1出場632試合を達成し、水曜日の名古屋グランパス戦でも途中出場で大いに存在を示した。
【PHOTOギャラリー】遠藤保仁の骨太キャリアを厳選フォトで振り返る 1997~2020
40歳となったいまも、老いてますます盛ん。本誌「サッカーダイジェスト」の最新号ではそんな鉄人・ヤットの一大特集を組んでいる。独占ロングインタビューでは自身の哲学、流儀、真髄について赤裸々に語ってもらっているが、今回はそのなかから、日本サッカー界の近未来を背負って立つヤングタレントたちへの提言とエールを抜粋しよう。話題はいまをときめく、マジョルカの久保建英にも及んだ。
Jリーグ組、海外組を問わず、現代の若手プレーヤーに特大の期待を寄せる名ボランチは、それでも少し物足りなさを感じているという。「なんかこう、真面目すぎるのかな」と切り出し、次のように言葉を紡いだ。
「もちろん私生活とかじゃなくて、プレーに対してね。これをしないとアカン、これをしなさいって言われすぎてるのかもしれない。それは分かるんだけど、だとしてももっと自分の色を出してほしい。
対戦相手でもそう思う。全員がハードワークしないとダメだ、球際で戦わなきゃとかに意識が行きすぎてる。自分はもっとカッコ良くセクシーにプレーしたいんです、って選手が出てきてもいいよね。球際で勝てば、試合に勝てるのかってところよ。先に行きすぎてるような気がする」
記事初掲載:2020年7月11日
――◆――◆――
前人未到の大記録を打ち立てたガンバ大阪のスーパーレジェンド、遠藤保仁。先週末の大阪ダービーで新記録となるJ1出場632試合を達成し、水曜日の名古屋グランパス戦でも途中出場で大いに存在を示した。
【PHOTOギャラリー】遠藤保仁の骨太キャリアを厳選フォトで振り返る 1997~2020
40歳となったいまも、老いてますます盛ん。本誌「サッカーダイジェスト」の最新号ではそんな鉄人・ヤットの一大特集を組んでいる。独占ロングインタビューでは自身の哲学、流儀、真髄について赤裸々に語ってもらっているが、今回はそのなかから、日本サッカー界の近未来を背負って立つヤングタレントたちへの提言とエールを抜粋しよう。話題はいまをときめく、マジョルカの久保建英にも及んだ。
Jリーグ組、海外組を問わず、現代の若手プレーヤーに特大の期待を寄せる名ボランチは、それでも少し物足りなさを感じているという。「なんかこう、真面目すぎるのかな」と切り出し、次のように言葉を紡いだ。
「もちろん私生活とかじゃなくて、プレーに対してね。これをしないとアカン、これをしなさいって言われすぎてるのかもしれない。それは分かるんだけど、だとしてももっと自分の色を出してほしい。
対戦相手でもそう思う。全員がハードワークしないとダメだ、球際で戦わなきゃとかに意識が行きすぎてる。自分はもっとカッコ良くセクシーにプレーしたいんです、って選手が出てきてもいいよね。球際で勝てば、試合に勝てるのかってところよ。先に行きすぎてるような気がする」
さらにヤットは「自分のとこに来たら全部シュートに行くんじゃなくて、周りも使いながら、遊び心を持ってトリッキーにやってもいい。相手のゴール前ならね。もっと好きなように、自分が思うようにやればいいのになって」と力を込める。そして自然と口に出たのが、若き俊英の名だった。
「久保くんにはね、その遊び心のところですごく感じる部分がある。相手をいなしてやりたいんやろなって。ホントにすごいよ、あの年で。去年までJリーグにいたけど、もうすでにチンチンにしてたからね。ちょっとブラジルっぽいプレーもするし、ああいう日本人の若手はいないでしょ。遊んでやろうみたいな」