現地時間11月22日に行なわれたセリエＡ第８節で、ACミランはナポリと対戦し３-１で勝利。大エース、ズラタン・イブラヒモビッチが圧巻の輝きを放った。

　まずはスコアレスで迎えた20分。テオ・エルナンデスの左サイドからのアーリー気味のクロスに相手ディフェンスのマークをものともせず、豪快にヘディングでねじこみ先制点をもたらす。

　さらに54分には、ペナルティエリア左からアンテ・レビッチの柔らかいクロスにファーで上手く合わせ追加点。ドッピエッタを達成し、ゴール数は10に。前日の試合で２ゴールを奪い並ばれていたクリスチアーノ・ロナウドを一気に突き放し、得点ランクで再び単独トップに躍り出た。

　その後、63分に１点を返されたものの、90＋５分にイェンス・ペッテル・ハウゲがセリエA初ゴールを決め勝負あり。ミランは勝点を20に伸ばし首位をキープしている。

　イブラヒモビッチの圧倒的なパフォーマンスには、世界中のファンから絶賛の声が殺到。SNS上では次のような興奮の声が数多く寄せられている。
 

「信じられない」
「彼はめちゃくちゃだ」
「彼は人間ではない」
「ミラノに王はいない。神がいる！」
「イブラカタブラ」
「本物のベンジャミンバトン」
「高級ワイン」
「年齢は単なる数字」

　また、データ専門会社『Opta』は衰え知らずの39歳に関する興味深いデータを公開。「イブラヒモビッチは、セリエＡ開幕から８試合で10ゴールを挙げた最年長選手になった。前記録保持者は1942-43シーズンに達成したシルビオ・ピオラ（ラツィオ）で、当時29歳」だと伝えている。

　10歳差をつけ大幅に記録を更新。しかも新型コロナウイルスの陽性反応を受け、２試合を欠場し、出場６試合での記録達成なだけに、異次元の決定力が窺える。

　２点目をマーク後、79分に左足太ももを痛め、ピッチを後にしたのは気がかりだが、ワインのごとく歳を重ねる度に熟成されるそのプレーからは今後も目が離せない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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