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浦和レディースの安藤梢と南萌華が「WEリーグ」への想いを語る…ふたりに共通する「魅せる」意識

カテゴリ:高校・ユース・その他

サッカーダイジェスト編集部

2020年10月17日

「観客を驚かせること」「面白いと思ってもらうこと」

安藤(上)と南(下)が来秋開幕するWEリーグへの抱負を語った。写真はスクリーンショット

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 2021年9月に開幕する「WEリーグ」。この初の女子プロリーグへの加入が決まった浦和レッズレディースから2選手が、意気込みを語っている。熱い想いを語ったのは、安藤梢と南萌華のふたりだ。

 安藤は16歳でフル代表に招集され、11年にはドイツ・ワールドカップで世界一を経験。さらにドイツのフランクフルト時代には欧州チャンピオンズ・リーグで優勝も果たした。まさに世界のトップを知る選手である。

 それだけにプロ化に対して厳しい目線で、なによりも「結果を残さなきゃいけない」と語る。「そこは今までのアマチュアとは違う。そして勝つだけじゃなくて、観に来てくれたお客さんたちを驚かすプレー、また観に来たいと思わせるようプレーをする責任がある」とプロとしての重責を口にした。

 一方で、「WEリーグ参入が決まったことをとても嬉しく思いますし、今からワクワクした気持ちでいっぱいです」とプロ化を心待ちにしているのが、21歳の南だ。

 もっとも南は若いはいえ、世代別代表ではキャプテンを務め、今季は浦和Lで副キャプテンを務めている。現在はなでしこジャパンでも活躍し、いちアスリートとしての意識は高い。

「正直サッカーを始めた頃は女子のプロリーグができることは想像していなかった。偉大な先輩方が功績を築いてきてくださったおかげで、このようにプロリーグが立ち上がったと思う。改めてプロサッカー選手としての自覚を持たなきゃいけないなと。見てくださる方々に面白いと思ってもらわなければいけない」と南は言う。
 
 安藤と南のコメントで共通するのが、「観客を驚かせること」や「面白いと思ってもらうこと」。プロ化するとなれば、やはり観客動員は重要になる。WEリーグの代表である岡島喜久子チェアは「観客動員平均5,000人以上が目標」だと定めている。そのためにも、これまで以上に「魅せる」ということにフォーカスする必要がある。

 もちろんリーグのレベルアップは不可欠な要素だ。それが引いては、日本女子代表全体の底上げにつながる。

 安藤は「今ヨーロッパの女子チャンピオンズ・リーグのレベルはすごく高くなっている。WEリーグで優勝するチームがそういったヨーロッパのトップチームと戦えるようなレベルにしたいなと思っています」と言う。

 また南は「単純にトレーニングできる時間が確保されることになるので、選手一人ひとりのレベルが上がることはもちろんですが、海外から選手が来てくれることでリーグ全体のレベルが上がっていくと思います。そのなかで、なでしこジャパンとして、日本代表としてのレベルも上がってくる。女子サッカー界にとって、とても大きな一歩になるのではないかなと思います」と展望する。

 日本女子サッカーの発展において、WEリーグの発足は、まさに大きな一歩となるに違いない。

構成●サッカーダイジェスト編集部

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