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「リバプールの軽率な振る舞いで…」ヴェンゲルがスアレス獲得に迫った“1ポンド事件”を回想「合意はしていた」

カテゴリ:メガクラブ

サッカーダイジェストWeb編集部

2020年10月17日

クラブ間の駆け引きで…

リバプールの絶対的なエースだったスアレス(右)の獲得に関して、ヴェンゲル(左)が裏話を明かした。 (C) Getty Images

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 プレミアリーグ史に残る名将アーセン・ヴェンゲル。アーセナルの黄金期を築いた名伯楽は、卓越した指導力もさることながら、適材を見出すスカウト力にも長けていた。

 燻っていたティエリ・アンリやパトリック・ヴィエラといった若手を引き抜き、繁栄の担い手にさせてきた一方で、手中にできなかった選手も少なくない。なかでも、2013年の夏にリバプールからの獲得を狙っていたルイス・スアレスを巡る交渉は話題を呼んだ。

 御大が自ら動いたというネゴシエーションは、最終的にクラブ間合意に至らなかったため、幻と消えるのだが、英メディア『talkSPORT』が公開したヴェンゲルの自伝本の内容によれば、スアレスとアーセナルは合意に達していたという。

 ヴェンゲルは、この度、出版された自伝本『My Life in Red and White: My Autobiography』のなかで、交渉の舞台裏を赤裸々に記している。

「2013-14シーズンに向けて、我々はスアレスを獲得したいと思っていた。そして本人と代理人とは合意に達していた。彼の代理人は4000万ポンド(約56億円)以上のオファーを出せば、リバプールは手放さなければならない条項があると主張していた。

 我々はリバプールの軽率な振る舞いのおかげで、そんな条項が存在しないことは理解していたが、事実を確かめるために、4000万ポンドにわずか1ポンド(約140円)を足したオファーを出した。これには、周りも馬鹿げていると思っただろう。私もそう思う」
 
 このアーセナル側の行動は、リバプールのオーナーであるジョン・ヘンリー氏が「彼らはエミレーツで薬物でもやっているのか?」とツイッターで激高したことで明るみとなって、イングランド・サッカー史に残る“事件”として記憶されることとなった。

 周知の通り、スアレスは事件の1年後にバルセロナへ6500万ポンド(約89億円)で移籍するのだが、ヴェンゲルは「そもそもリバプールは我々に売る気はなかった」と強調している。

「彼とは合意していたが、アーセナルに来るということは夢のような話だったんだ。なぜなら、あの時のリバプールには、スアレスを残すだけの金銭的な余裕があった。さらに、既にバルセロナからのオファーが差し迫っていたからだ」

 百戦錬磨のヴェンゲルだが、スアレスを巡る交渉は、相手方に情報を漏らされるなど、ほろ苦い記憶として残っているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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