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【J1展望】C大阪×川崎|「決勝戦のつもりで」今季の覇権争いを左右する大一番を制すのは?長居での過去対戦ではC大阪が有利

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェスト編集部

2020年10月03日

C大阪――カギを握る司令塔・清武の出来

出場停止/C大阪=なし 川崎=なし 

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J1リーグ第20節
セレッソ大阪 - 川崎フロンターレ
10月3日(土)/15:00/ヤンマースタジアム長居


セレッソ大阪
今季成績(20試合消化時点):2位 勝点42 13勝3分4敗 30得点・20失点

【最新チーム事情】
●前節の仙台戦で公式戦9連戦が終了。週明けは久々の2連休でリフレッシュ。
●現在は主力に怪我人はおらず、首位との大一番でベストメンバーを組める見通し。
●この一戦から観客の収容人数が緩和され、最大で2万1000人程度となる。
【担当記者の視点】
 逆転優勝を狙うためには、勝点3だけが求められる大一番だ。現在2位で、首位の川崎との勝点差は11。この一戦を含めて残り14試合。今季の川崎の独走状態を考えれば、引き分けでも許されない。

 勝つためのポイントとなるのが、まずは昨季からのロティーナ体制で持ち味としてきた堅守の再構築となるだろう。痛すぎる連敗となった鹿島戦(●1-2)、FC東京戦(●0-2)、そして逆転勝利を飾った前節の仙台戦(〇3-2)ではいずれも複数失点を喫した。

 審判の微妙な判定もあったとはいえ、マークが緩くなった仙台戦の1失点目のように、やや綻びも見受けられる。

 対する川崎には8月19日にアウェーで2-5と大敗しており、特に3失点目以降は相手の個の上手さや連係に対応できず完全に崩された。前線に豊富なタレントを揃えていてスキを見せられない相手だけに、細やかなポジショニングなど修正は必要だ。最近の試合で攻守に躍動感のあるプレーを見せているのが片山で、左SBとして丸橋と片山のどちらを使うのか、ロティーナ監督の采配にも注目が集まる。

 川崎の攻撃を封じ込めつつ、確実に好機を生かすことが勝利には求められる。チームとしての連動した攻撃で相手を崩すのがC大阪のベースだが、組織の中にあっても、ひと際、存在感を放っているのが清武だ。仙台戦では疲労などのコンディションが考慮されてベンチスタートとなったが、68分に投入されると、82分にCKから同点ゴールをアシスト。そして後半アディショナルタイムには、難しい角度から右足を振り抜き鮮やかな決勝点を決めた。

 17年にC大阪へと復帰してから度重なる故障に悩まされてきたが、今季は一度も離脱することなく戦い続けている。ポジショニングを重視する戦術的なサッカーの中でも、立ち位置を動かすことをある程度は許されているように、指揮官から絶大な信頼を寄せられている背番号10。その期待に応えるかのようにパフォーマンスはハイレベルで、得点にアシストと結果を残している。川崎は圧倒的な攻撃力を有しているだけでなく、失点数でもリーグ最少を誇るだけに、司令塔の出来は浮沈のカギを握っている。

構成●サッカーダイジェスト編集部
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