Jリーグは９月11日、８月の「月間ベストゴール」を発表した。

　J１リーグでは浦和レッズのDFトーマス・デンの得点が選ばれた。第12節のヴィッセル神戸戦（１－２）、１点ビハインドで迎えた33分に、右のコーナーフラッグ付近のFKから送り込んだボールが相手DFに弾かれ、そのこぼれ球に反応したのがT・デンだった。敵陣の中央からタイミングを合わせてダイレクトで右足を振り抜くと、ゴール前で混戦となっている敵味方がいずれも反応できないような弾丸シュートがゴール右のポストに当たりネットを揺らした。

　選考委員の柱谷幸一氏が「ポストに当たった音がいまでも頭に残っている強烈なシュート！」、播戸竜二委員が「こんなゴールがJリーグで見られるなんて！」と振り返れば、寺嶋朋也委員は「決めたあとの宙返りパフォーマンスも含めて超人的」と絶賛した。

【動画】まさに「地を這うシュート!」トーマス・デンの８月度月間ベストゴール！

　またJ２では、大宮アルディージャのMF大山啓輔が第11節・ジュビロ磐田戦の43分に放った超ロングシュートが選出。原博実委員は「自ら自陣中央で相手パスをインターセプト。GKのポジションが前に出ていると見るや、センターライン手前から65mはあるロングシュートがものの見事に決まった」と、ゴラッソの評している。

【動画】「65メートルのロングシュート」J２リーグの月間ベストゴールをチェック！

　J３からは、第10節ヴァンラーレ八戸戦45分に、ロアッソ熊本のMF中原輝が決めた鮮烈弾をセレクト。原委員は「右サイドでボールを受け、仕掛けながら中央の味方に当てその落としをダイレクトシュート。 そのアイデア、そしてイメージどおりのカーブをかけたシュート。美しいゴール」と称賛した。

【動画】「ワンツーからの思い切った左足」J３リーグの月間ベストゴール
 

　受賞した３選手のコメントは以下の通り。

【J１】
●トーマス・デン（浦和／DF）
「今回Jリーグ月間ベストゴールという賞をいただき、とても嬉しく思っています。とても素晴らしいゴールだったと思いますし、なによりJリーグでの初ゴールを決めることができました。そういう意味でも忘れられないものになりました。ゴールの後、オーストラリアからもたくさんのお祝いメッセージをもらいました。この賞はとても嬉しいですが、これからまだまだ試合は続きます。この後の試合に焦点を合わせて、チームとして良い結果を出せるよう努力していきます」

【J２】
●大山啓輔（大宮／MF）
「月間ベストゴールに選出していただき、大変光栄に思います。あの日はセットプレーを含めてキックの感触が良かったので、思い切ってシュートを打ちました。例年とは異なる観戦様式の中で、変わらずに熱い思いで応援してくださっているファン・サポーターの方々の気持ちが、ボールをゴールへ運んでくれたと思っています！これからもチームの力になれるように頑張ります」

【J３】
●中原 輝（熊本／MF）
「このたび、明治安田生命Ｊ３リーグ8月月間ベストゴールに選んでいただき、とても嬉しく思います。このゴールは、チームとして練習してきた形でのゴールでしたので、チームメイトに感謝します。これからもチームの勝利に貢献できるゴールを取れるよう頑張ります！」

構成●サッカーダイジェストWeb編集部