現地時間９月６日にフランス女子リーグが行なわれ、なでしこジャパンDFの熊谷紗希が所属するリヨンは、パリFCを４-０で下した。

　熊谷は８月末に行なわれた女子チャンピオンズ・リーグ（CL）の決勝戦でヴォルフスブルクを下した一戦でも見事なシュートを決めて３-１の勝利、女子CL５連覇に貢献。この試合でも２ゴールを挙げる活躍を見せた。

　１点目は56分、デルフィーヌ・カスカリーノが獲得したPKを主将のウェンディ・レナールが冷静に決める。その13分後、リヨンが獲得したCKから、味方が落としたボールに反応した熊谷が身体を投げ出し、鋭いボレーシュートでゴールネットを揺らした。

　さらに１点を加えた86分、再びCKからゴール前の混戦のなかで熊谷がこぼれ球を捉え、４点目を奪って試合を決めた。

　この勝利に、仏誌『France Football』は「なんて魅力的なチームなんだろう」とリヨンを絶賛し、「CLでの戦いを経て疲労が残っているはずだが、彼女たちは新シーズンを最高の形でスタートを切った」と称えた。

　また、熊谷については「平常時には滅多にゴールを決めないクマガイが、試合終了間際のスクランブルからドッペルバックを決め、チーム内トップスコアラーに名乗り出たことは波乱に満ちていて素晴らしいこと」と評している。

　ちなみに、リヨンのファンからは熊谷の２ゴールに対して「最高だ！」「サキのプレーが本当に好き」「アリガト！サキチャン！」など喜びの声が多数寄せられた。また、なかには「なぜ彼女がバロンドールや『TheBest』にノミネートされない？ 理解できないよ」「クマガイはもっと知られるべきだ。本当にベストプレーヤー」といった、背番号５に対する評価が低すぎるといった声も見られた。

　この勝利でパリ・サンジェルマンを上回る得失点差で首位に躍り出たリヨンは次節、アウェーでスタッド・ランスと対戦する。勢いに乗っている熊谷のゴールは、再び見られるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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