再開後のネイマールはノーゴール
準々決勝でバルセロナを8-2で下したインパクトもあるが、総合力や経験値から見て、バイエルンがやや優位と言えるだろう。
実際、英老舗ブックメーカー『Willim Hill』もバイエルンが1.50倍、パリ・サンジェルマンが2.50倍と前者を優勢と見ている。
昨年11月から指揮を執るハンジ・フリックの下、公式戦20連勝と圧巻の強さを見せているドイツ王者の最大の拠り所は、ここまでチャンピオンズ・リーグの10試合で42ゴールを叩き出している圧倒的な攻撃力だろう。
中盤でチアゴ・アルカンタラがシンプルに前線へボールを供給。チャンスメークでもフィニッシュでも貢献する絶好調のセルジュ・ニャブリとイバン・ペリシッチの両翼が仕掛け、最前線にはここまで15ゴールと大会得点王をほぼ手中にしている主砲ロベルト・レバンドフスキが待ち構える。
その後方には、意図した“中途半端な”ポジション取りで敵のマークを掻い潜り、得点とアシストを連発するトーマス・ミュラーが控え、レオン・ゴレツカも積極的にゴール前に顔を出して厚みを加える。
さらに厄介なのは、爆発的なスピードで売り出し中のアルフォンソ・デイビスと戦術眼に長けたヨシュア・キミッヒの両SBの攻撃参加だ。4人抜きドリブルから折り返したデイビスのお膳立てをキミッヒが決めたバルセロナ戦の5点目は、バイエルンの重厚なアタックを象徴していた。
10試合で5失点と、アンカーのマルキーニョス、チアゴ・シウバ&プレスネル・キンペンベのCBペアを中心に守備が安定しているパリSGも、守り切るのは容易ではないだろう。
実際、英老舗ブックメーカー『Willim Hill』もバイエルンが1.50倍、パリ・サンジェルマンが2.50倍と前者を優勢と見ている。
昨年11月から指揮を執るハンジ・フリックの下、公式戦20連勝と圧巻の強さを見せているドイツ王者の最大の拠り所は、ここまでチャンピオンズ・リーグの10試合で42ゴールを叩き出している圧倒的な攻撃力だろう。
中盤でチアゴ・アルカンタラがシンプルに前線へボールを供給。チャンスメークでもフィニッシュでも貢献する絶好調のセルジュ・ニャブリとイバン・ペリシッチの両翼が仕掛け、最前線にはここまで15ゴールと大会得点王をほぼ手中にしている主砲ロベルト・レバンドフスキが待ち構える。
その後方には、意図した“中途半端な”ポジション取りで敵のマークを掻い潜り、得点とアシストを連発するトーマス・ミュラーが控え、レオン・ゴレツカも積極的にゴール前に顔を出して厚みを加える。
さらに厄介なのは、爆発的なスピードで売り出し中のアルフォンソ・デイビスと戦術眼に長けたヨシュア・キミッヒの両SBの攻撃参加だ。4人抜きドリブルから折り返したデイビスのお膳立てをキミッヒが決めたバルセロナ戦の5点目は、バイエルンの重厚なアタックを象徴していた。
10試合で5失点と、アンカーのマルキーニョス、チアゴ・シウバ&プレスネル・キンペンベのCBペアを中心に守備が安定しているパリSGも、守り切るのは容易ではないだろう。
そのフランス王者が突きたいのは、ハイラインを敷くバイエルンの最終ラインの裏のスペースだ。とりわけ左CBのダビド・アラバは、持ち上がって攻撃の起点となるケースが少なくない。その背後は狙い目だ。
実際、守護神マヌエル・ノイアーの好守で失点には繋がらなかったとはいえ、バルサ戦でも、2-0で完封勝ちした準決勝のリヨン戦でも、ドイツの雄はカウンターからピンチを招く場面が度々あった。
パリSGの前線には、ネイマール、キリアン・エムバペ、準決勝のRBライプツィヒ戦(3-0)で2ゴール・1アシストと躍動したアンヘル・ディ・マリアと、スピードのあるアタッカーは揃っている。速攻からチャンス創出する場面は必ず何度か訪れるだろう。
気掛かりなのは、頼みのネイマールの決定力だ。準々決勝でのアタランタ戦(2-1)は7本、RBライプツィヒ戦は3本のシュートを放ちながら、再開後の2試合はともにノーゴールに終わった。ノイアーの牙城を崩して英雄となるのか、それとも決め切れずに戦犯となるのか――。この10番の出来が勝敗のカギを握るのは間違いない。
バイエルンが7シーズンぶり6度目の戴冠を果たすのか。それとも、パリSGが悲願の初優勝を飾るのか。運命のキックオフは23日20時(日本時間24日4時)だ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
実際、守護神マヌエル・ノイアーの好守で失点には繋がらなかったとはいえ、バルサ戦でも、2-0で完封勝ちした準決勝のリヨン戦でも、ドイツの雄はカウンターからピンチを招く場面が度々あった。
パリSGの前線には、ネイマール、キリアン・エムバペ、準決勝のRBライプツィヒ戦(3-0)で2ゴール・1アシストと躍動したアンヘル・ディ・マリアと、スピードのあるアタッカーは揃っている。速攻からチャンス創出する場面は必ず何度か訪れるだろう。
気掛かりなのは、頼みのネイマールの決定力だ。準々決勝でのアタランタ戦(2-1)は7本、RBライプツィヒ戦は3本のシュートを放ちながら、再開後の2試合はともにノーゴールに終わった。ノイアーの牙城を崩して英雄となるのか、それとも決め切れずに戦犯となるのか――。この10番の出来が勝敗のカギを握るのは間違いない。
バイエルンが7シーズンぶり6度目の戴冠を果たすのか。それとも、パリSGが悲願の初優勝を飾るのか。運命のキックオフは23日20時(日本時間24日4時)だ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部