移籍先に推したい2クラブは…
久保建英の周辺が日増しに騒がしさを増している。昨シーズンのマジョルカに続いて所属するレアル・マドリーは再びレンタルに出す意向を固めており、あまたのクラブが名乗りを上げているのだ。
マジョルカでは、ビセンテ・モレーノ監督が守備重視のスタイルを採っていた。チームの特徴に合致した戦術だったが、その分、全体が引き気味になり、攻撃の厚みはどうしても不足しがちだった。久保はその中でフィジカルの強さ、献身性、メンタルタフネスといった能力を高めていったが、持ち前の攻撃力を存分に発揮したとは言い難かった。
その点、現在候補に挙がっているセビージャ、バレンシア、ビジャレアル、ベティスといったチームは、いずれもマジョルカよりもポテンシャルが高く、久保にとってもより攻撃に専念しやすいチームといえる。ただ逆に言えば、定位置争いもそれだけ熾烈になるわけであり、その点も踏まえてわたしが移籍先に推したいのが、ビジャレアルとバレンシアの2クラブだ。
マジョルカでは、ビセンテ・モレーノ監督が守備重視のスタイルを採っていた。チームの特徴に合致した戦術だったが、その分、全体が引き気味になり、攻撃の厚みはどうしても不足しがちだった。久保はその中でフィジカルの強さ、献身性、メンタルタフネスといった能力を高めていったが、持ち前の攻撃力を存分に発揮したとは言い難かった。
その点、現在候補に挙がっているセビージャ、バレンシア、ビジャレアル、ベティスといったチームは、いずれもマジョルカよりもポテンシャルが高く、久保にとってもより攻撃に専念しやすいチームといえる。ただ逆に言えば、定位置争いもそれだけ熾烈になるわけであり、その点も踏まえてわたしが移籍先に推したいのが、ビジャレアルとバレンシアの2クラブだ。
いずれも来シーズン、ビジャレアルがウナイ・エメリ、バレンシアがハビ・ガルシアと新監督の下でリスタートを切る。また前者は4-2-3-1、後者は4-4-2をメインに採用するシステムにこそ違いはあるが、両者とも攻守の比重やポジショニングのバランスを重んじながら戦い方を調整する卓越した戦術家でもある。
いずれのシステムにおいても久保の主戦場は逆足の右サイドになりそうだが、様々な局面でのプレーを経験することでテクニック、フィジカル、戦術眼といった要素をさらに磨くことができるはずだ。
久保の理想の移籍先としてレアル・ソシエダやベティスのようなポゼッションを重視するスタイルを採用するチームを挙げる向きが少なくないが、必ずしもその点にこだわる必要はないと考える。むしろ多様な戦い方をするチームのほうが得るところも多いはずなのだ。
ビジャレアルとバレンシアの二者択一となると、フェラン・トーレスのマンチェスター・シティへの移籍発表が秒読み段階に入り、サイドが手薄になるバレンシアに軍配が上がる。一方、ビジャレアルは、右サイドもこなすエースのジェラール・モレーノ、今シーズン終盤に活躍を見せたサムエル・チュクウェゼらが定位置争いのライバルになるだろう。ただバレンシアの不安材料として、迷走を繰り返しているフロントの存在は無視できない。
同じスペインのクラブではセルタも面白い。今シーズン、不振を極めたが、本来はとりわけ攻撃陣に実力者が揃う好チーム。しかも久保とポジションとプレースタイルがダブる部分があるブライス・メンデスが今シーズン、伸び悩みを見せた。中盤のラフィーニャ、前線のイアゴ・アスパスと優れたパートナーにも事欠かず、持ち味を発揮できる舞台は整っている。
いずれのシステムにおいても久保の主戦場は逆足の右サイドになりそうだが、様々な局面でのプレーを経験することでテクニック、フィジカル、戦術眼といった要素をさらに磨くことができるはずだ。
久保の理想の移籍先としてレアル・ソシエダやベティスのようなポゼッションを重視するスタイルを採用するチームを挙げる向きが少なくないが、必ずしもその点にこだわる必要はないと考える。むしろ多様な戦い方をするチームのほうが得るところも多いはずなのだ。
ビジャレアルとバレンシアの二者択一となると、フェラン・トーレスのマンチェスター・シティへの移籍発表が秒読み段階に入り、サイドが手薄になるバレンシアに軍配が上がる。一方、ビジャレアルは、右サイドもこなすエースのジェラール・モレーノ、今シーズン終盤に活躍を見せたサムエル・チュクウェゼらが定位置争いのライバルになるだろう。ただバレンシアの不安材料として、迷走を繰り返しているフロントの存在は無視できない。
同じスペインのクラブではセルタも面白い。今シーズン、不振を極めたが、本来はとりわけ攻撃陣に実力者が揃う好チーム。しかも久保とポジションとプレースタイルがダブる部分があるブライス・メンデスが今シーズン、伸び悩みを見せた。中盤のラフィーニャ、前線のイアゴ・アスパスと優れたパートナーにも事欠かず、持ち味を発揮できる舞台は整っている。