ドイツの移籍専門サイト『transfermarkt』が7月23日、久保建英の「推定市場価格」を更新。これまでの1350万ユーロ(約16億8750万円)から、3000万ユーロ(約37億5000万円)に急上昇し、歴代日本人選手のトップに立った。
この「推定市場価格」は、世界中のフットボーラーを対象に能力や実績、年齢、過去の移籍例などを総合的にジャッジして弾き出される評価額で、移籍マーケットにおける“価値”を示す指標として定評がある。
レアル・マドリーから武者修行に出たマジョルカで堂々のデビューシーズンを送った19歳の評価が高まっている事実を示す、ひとつの指標と言えるだろう。
マドリーの専門メディア『Defensa Central』は、この日本代表MFの「推定市場価格」の急騰に注目。「冗談ではない。クボはすでにベイルよりも市場価値が高い」と見出しを打ち、マドリーでほぼ構想外となり、同じく23日の更新で2800万ユーロ(約35億円)に下落したガレス・ベイルより、推定市場価格が高くなったことを伝えている。
「クボは今シーズン、市場価値を高め、(価値が)低下したベイルを打ち負かした。クボはラ・リーガ、そしてマドリーで将来が最も嘱望されている若手のひとりだ。この日本人選手が、ラ・リーガの最初のシーズンで披露した素晴らしいパフォーマンスは見逃されていない」
「価値が低下したベイルを打ち負かした」
そして、両者のこの一年での推定市場価格の変化を比較している。
「クボがマドリーと契約したとき、その価値は200万ユーロ(約2億5000万円)だったが、シーズン終了後に3000万ユーロに上昇した。一方のウェールズ代表戦士は、シーズン開始時に6000万ユーロ(約75億円)の価値があったが、重要なゲームでのクオリティーの欠如によって、2800万ユーロにまで下がった」
まさに好対照のふたりだが、久保はEU圏外選手枠の問題があるため、マドリーでのプレーは難しく、来季もレンタルが濃厚。一方のベイルは、このまま出番が与えられなくても、マドリードを去るつもりはないという。
下り坂のベイルよりも成長を続ける久保が見たい、というファンも少なくないだろうが……。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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