レアル・マドリーからマジョルカに1年の期限付きでレンタルされていた久保建英は、35試合に出場して4ゴール・4アシストという成績でラ・リーガのファーストシーズンを終えた。
チームは19位で2部に降格してしまったものの、ティーンエージャーながら攻撃で明らかな違いを作り出した日本の至宝は、現地でも高い評価を受けた。
リーガのシーズンが終了したこのタイミングで、ドイツの移籍専門サイト『transfermarkt』が日々更新している「推定市場価格」にも大きな変化があった。これは、世界中のフットボーラーを対象に能力や実績、年齢、過去の移籍例などを総合的にジャッジして弾き出される評価額で、移籍マーケットにおける“価値”を示す指標として定評がある。
この『transfermarkt』が、7月23日に久保の推定市場価格を更新。これまでの1350万ユーロ(約16億8750万円)から3000万ユーロ(約37億5000万円)に跳ね上がり、222%の大幅アップとなった。これは中島翔哉が2019年5月に更新した2500万ユーロ(約31億2500万円)を抜き、歴代日本人選手の最高値だ。
コロナ禍で多くのクラブが経営危機に陥ったこともあり、4月にはフットボーラーの市場価値が軒並み10~20%程度下落した。そんな状況での記録更新は、より一層の価値があると言えるかもしれない。
コロナ禍で選手の価値が軒並み下がるなかで…
一方、2位に転落した中島翔哉は、昨夏に移籍したポルトで本領を発揮できず、この1年で1600万ユーロ(約20億円)まで評価を落としている。
3位は、ボローニャでレギュラーとして不可欠な存在に成長した冨安健洋で、1350万ユーロ(約16億8750万円)。今月8日に800万ユーロ(約10億円)から1200万ユーロ(約15億円)に増加したフランクフルトの鎌田大地は、リバプールの南野拓実を抜いて4位にランクアップ。今シーズンに公式戦10ゴール・9アシストをマークした活躍が認められた格好だ。
そのほかで特筆すべきは、その南野が抜けたレッドブル・ザルツブルクで公式戦11ゴール・6アシストと結果を残した奥川雅也だ。22日の更新で240万ユーロ(約3億円)から400万ユーロ(約5億円)に上昇し、トップ10入りを果たしている。