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【秋田】全試合無失点、5連勝でJ3首位に立つ!! 吉田謙新監督率いる新生ブラウブリッツの強さのワケとは?

カテゴリ:Jリーグ

竹内松裕

2020年07月23日

無失点で5連勝も、浮かれず「目の前の一試合を全力で戦う」と吉田監督

今季より秋田の指揮を執る吉田謙監督。2018年にはJリーグアウォーズでJ3優秀監督賞にも輝いた。写真:竹内松裕

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 J3リーグ5節のAC長野パルセイロ戦に1-0で競り勝ち、ブラウブリッツ秋田が開幕から5試合連続無失点での5連勝を達成した。

 2位のロアッソ熊本がFC岐阜に敗れたことにより、単独首位に立った。まだ5試合、されど5試合。吉田謙新監督の下、チームはこれ以上ないスタートダッシュを切った。
 2020年1月。クラブは命題であるJ2昇格を吉田監督に託した。吉田監督は新体制発表記者会見において、「一日一日を大切にして、自己ベストを更新する。そのひたむきさによって、大きな仕事を成し遂げられる」と述懐した。

 吉田監督といえば、アスルクラロ沼津時代が強く印象に残っている。秋田にとっては2017年シーズンに、栃木SCを加えた3チームで最終節までもつれる優勝争いを展開した相手だからだ。このときは秋田が優勝し、沼津は栃木との直接対決の結果3位に終わった。その試合後の吉田監督の抑制の利いたインタビューは、今でも多くの人の語り草になっている。その内容とは、栃木の昇格を讃えるとともに、当時秋田と同様にJ2ライセンスを持たなかった沼津が、全力でシーズンを戦い抜いたことを誇るものだった。

 サッカーに目を向けると、17年シーズンの秋田と沼津は共通点があるとの声が聞かれていた。かつて沼津で、現在は秋田で吉田監督の指導を受ける中村亮太は「球際や走力、セカンドボールを大事にするところ。サッカーの本質の部分でしっかりやろうとするところは同じ」だと語っていた。

 多くの選手が入れ替わるのはJ3クラブの常だ。それでも今シーズンの秋田には前山恭平や山田尚幸、久富賢らのように17年シーズン以前から在籍し、核となるべき選手がいる。そうした秋田の素地は、むしろ吉田監督にとっても引き継ぎやすいものだったはずだ。さらに新たな特長を持った選手たちを加えて新チームが稼働した。

 山田は「今年の秋田は今まで以上に走る」と早い段階で話していた。その体力と走力を下支えするのは綿密なフィジカルトレーニングだ。吉田監督はチームの立ち上げ時から、新型コロナウイルスの影響による自粛期間においても、一貫してフィジカル強化に取り組んできた。今シーズンの過密日程を消化するなかで、未だ成長中のフィジカルが大きな恩恵をもたらす可能性もある。
 
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