勝利の遠い“ザーゴ鹿島”…荒れ模様の一戦を谷口&長谷川弾で川崎が制す

カテゴリ:Jリーグ

本田健介(サッカーダイジェスト)

2020年07月04日

長谷川は強烈な一撃を突き差す

ゴールを喜ぶ長谷川(16番)。豪快な一発を決めた。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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[J1第2節]川崎2-1鹿島/7月4日/等々力 

 7月4日、約4か月ぶりにJ1が再開し、等々力陸上競技場では川崎と鹿島が対戦した。

 ホームの川崎は予想通り、新布陣4-3-3を採用。GKチョン・ソンリョン、最終ラインは右から山根、ジェジエウ、谷口、登里、中盤は逆三角形でアンカーは田中、インサイドハーフは大島、脇坂、3トップは右から家長、L・ダミアン、長谷川の並び。

 一方、ザーゴ監督の下で能動的なサッカーに挑戦している鹿島は、伝統的な4-4-2。GKクォン・スンテ、最終ラインは右から内田、犬飼、町田、永戸、2ボランチはL・シルバ、三竿、2列目は右に土居、左に和泉、2トップは縦関係に近く、少し落ちた位置にJ・アラーノ、CFにエヴェラウドが並んだ。

 試合は早速2分に動く。川崎は左CKを得ると、脇坂がショートコーナーを選択。大島から家長につなぐと、やや曖昧なポジショニングではあったが、家長のクロスをファーサイドの谷口が合わせ、練習で準備していた狙い通りの形でネットを揺らした。

 その後はともにミスが続き、決定機につなげられず。それでも川崎は右サイドの家長からの対角線のボールを逆サイドの長谷川が巧みに収め、左足を一閃。リードを2点に広げた。

 一方、鹿島も直後に1点を返す。エヴェラウドの強烈なシュートでCKを奪うと、J・アラーノが蹴ったボールをL・ダミアンがクリアし切れずに、オウンゴールとなった。

 前半はこのまま2-1で川崎リードで折り返す。
 後半も一進一退の展開が続く。川崎は3トップを活かしたワイドな攻撃から好機を作り、鹿島はエヴェラウドが個人技からシュートチャンスを迎えた。

 鹿島は59分に伊藤、66分に遠藤らを投入し、4-3-3のような形に変更。同点ゴールを狙いにいく。

 しかし85分の染野のシュートもバーに弾かれ、直後にエリア内で染野が倒されるもノーファウル。鹿島の猛抗議も判定は覆らずにザーゴ体制となった鹿島はまたも勝利を挙げられず。最後まで集中を切らさなかった川崎が接戦をモノにしてリーグ戦では今季初勝利を挙げた。

 もっとも試合後には鹿島の選手たちが審判に詰め寄るシーンがあるなど、やや荒れ模様の内容となった。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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