JFA（日本サッカー協会）は６月19日、公式ホームページで「高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ2020」の中止を発表した。この決定に伴い、東西リーグの優勝チームが真の日本一を懸けて対戦する「プレミアリーグファイナル」、及びプレミアリーグ昇格を決める「プレーオフ」も中止となる。

　新型コロナウイルス感染拡大の影響により開幕を延期し、協議を続けてきた同大会だが、全国をまたぐ移動による感染リスクを払拭できないことから、選手たちの安全を第一に考えた結果、中止となった。

　JFAの林義規副会長兼競技会委員長も「非常に難しい判断ではありましたが、このような形で苦渋の決断をせざるを得ませんでした。リーグ開催可否の判断が遅れると、新たな大会を作るという時間がなくなってしまうと考えたからです」とコメント。

　続けて、「このような状況下、地域の方々から『全国リーグができないなら地域単位で選手たちの試合環境を創り出してあげよう』と声を上げてきてくれました。選手の楽しみや成長を奪うことはできるだけ避けたいという我々の想いと、この難局を一緒に乗り切ろうという地域でサッカーを支えてくれている皆様の熱い想いが合致して、今回の新しい形でのリーグが開催される運びとなりました」と新たな合同リーグ開催を発表した。
 

　2020年度限定の新たな合同リーグは、８月下旬から12月下旬にかけて、プレミアリーグ所属の20チームおよびプリンスリーグ所属の88チーム、計108チームが９地域（北海道、東北、関東、北信越、東海、関西、中国、四国、九州）に分かれて行なわれる。現段階の想定では、現行のプリンスリーグにその地域に所属するプレミアリーグチームが参入する予定となっている。

　また、プレミアリーグ所属チームがない北海道・北信越・四国は、「高円宮杯JFA U-18サッカープリンスリーグ2020」を開催する予定だ。詳細は今後決まり次第、追って発表するという。

　中止となった「高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ2020」の参加チームは以下の通り。

【EAST 10チーム】
青森山田高／浦和レッズユース／大宮アルディージャU18／市立船橋高／柏レイソルU-18／流経大柏高／FC東京U-18／横浜F・マリノスユース／横浜FCユース／清水エスパルスユース

【WEST 10チーム】
ジュビロ磐田U-18／名古屋グランパスU-18／京都サンガF.C. U-18／ガンバ大阪ユース／セレッソ大阪U-18／ヴィッセル神戸U-18／サンフレッチェ広島F.Cユース／東福岡高／サガン鳥栖U-18／大津高

構成●サッカーダイジェストWeb編集部