【J再開後の注目株】球際で激しくバトルできる杉本竜士は不可欠なピースになれるか

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2020年05月27日

球際で激しく戦う――「そこは俺が示していかないと」

今季、徳島から横浜に完全移籍した杉本。J1の舞台でも活躍できるか。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 J1の舞台は、実質、今季が自身初と言っていい。2年前の18年シーズン、この年、J1に復帰した名古屋で在籍2年目を迎えていた杉本竜士は、開幕して間もなく、J2の徳島に移籍し、名古屋での出場機会はゼロ。いまだトップリーグでの実績がない杉本は今季、約2年間所属した徳島から、J1王者の横浜にステップアップを果たした。

 東京Vの下部組織出身で、12年にトップ昇格。その後、JFL時代の町田での武者修行を経て、東京Vに戻ってからは着実にキャリアを積み、名古屋、徳島と渡り歩いてきた。J2では165試合・14得点の成績を残す杉本は、「しっかりと戦術を理解して、ひとつのピースになれればいい」と新天地での活躍を期す。

 闘争心溢れるプレーを持ち味とするアタッカーは、攻守両面でアグレッシブに振る舞う。独力での局面打開やスペースを作る献身的なフリーランに秀でる一方、果敢なボール奪取も特筆すべきセールスポイントだ。

 5年前、当時のU-22代表チームに名を連ねていた杉本は、自らの武器について次のように語っている。

「日本サッカー界的に、どう考えても球際に行く文化が緩いというか。アンダー世代のチームに入っても、球際に行く選手はなかなか少ないから、そこは俺が示していかないといけないし、俺のストロングポイントでもあると思っている」
 
 そのスタイルは今も変わっていない。敵のボールホルダーに鋭くアタックし、球際で激しく戦ってボールを奪い取る。オフェンスを最大の特長とする横浜において、マイボールの時間を長くするためにも、ロストしたボールはすぐに取り返したい。その意味では、素早く攻守を切り替え、守備も精力的にこなす杉本は貴重な働きを示すのではないだろうか。もちろん、自慢の突破力を武器にチャンスメイクでも存在感を発揮するはずだ。

 起用ポジションは左ウイングが濃厚で、昨季の15年ぶり4度目のリーグ優勝に大きく貢献したエリキや遠藤渓太らがライバルとなる。熾烈なレギュラー争いが待ち受けるが、「自信がなかったら来てないんで」と不敵に笑う。その強気な性格も魅力のひとつだ。

 リーグ連覇とアジア初制覇を狙うチームは、戦力の底上げがマスト。そのための力となり、不可欠な“ピース”となれるか。もうすぐ27歳と選手として脂ののっている今、杉本のさらなる飛躍に期待したい。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

【PHOTO】あの感動を再び!2019年のJ1優勝シーンを厳選ショットで振り返る!第34節横浜対FC東京戦

【PHOTO】横浜Fマリノスの歴史を彩った名手たちと歴代ユニホームを厳選ショットで一挙紹介!
 
【関連記事】
高校生でのデビューも?来季横浜内定の興國高MF樺山諒乃介とGK田川知樹が追加登録!
「なんでこんなに点を取るんやろ」来季マリノス内定、興國高MF樺山諒乃介がフランスと横浜での衝撃を語る
「めっちゃラブラブ!」横浜FW大津祐樹が美人アナウンサー妻と“組体操”を披露! 仲良し夫婦をファン絶賛
「2人とも可愛い!」「仲良すぎ」横浜FW大津祐樹と美人女子アナ妻の“コラボダンス”が話題!
【横浜|回顧録】初めて首位に立ったあの日、喜田拓也は何を語ったか

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ