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「アップ開始2分でいきなり怒られて…」“申し子”羽生直剛氏が語る名将イビチャ・オシムの真髄

カテゴリ:Jリーグ

江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

2020年05月18日

第一印象は「やばい監督が来た」

ジェフと日本代表でオシム監督に師事した羽生氏が、その恩師について語ってくれた。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 2003年にジェフユナイテッド市原(当時)の監督に就任したのがイビチャ・オシム氏だ。ユーゴスラビア代表を率いて1990年のイタリア・ワールドカップに出場するなど経験豊富なベテラン指揮官は、タイトルとは無縁だったチームを瞬く間に変革。初年度から優勝争いを演じ、3年目には初タイトルなるナビスコカップ(現ルヴァンカップ)制覇に導いた。

 その実績を高く評価され、06年には日本代表の就任。しかし、07年11月に脳梗塞で倒れ、道半ばで後任に指名された岡田武史監督にその座を譲ることになった。

 味わい深い「オシム語録」でも人気を博した名伯楽は、どんな指揮官だったのか。ジェフの主軸として師事し、“チルドレン”としてオシムジャパンにも選出された、いわば“申し子”のFC東京クラブナビゲーター・羽生直剛氏に訊いた。

―――◆――◆―――
 
――オシム監督の第一印象は?

「大きくて、無口で、歩くのが遅いおじいちゃんが来たなと(笑)。一言だけ発して後はほとんど喋らない時もあったので、何を考えているのか分からなかった。ただ、練習は半端なく厳しかった。まず韓国で合宿があり、僕は怪我で外れていましたが、。引き上げてきた時の選手の顔が、これまでと全く違って辛そうでした。みんな『やばい監督が来た』と言っていて。実際、本当にきつかった。それがとにかく印象に残っていますね」

――具体的にどんな所がきつかった?

「もう、全部ですね。アップからして違っていました。それまでのジェフは中間順位で終われば、『今シーズンは安心して残留できて、良かったな』という雰囲気のチームだった。だから、アップのボール回しの時は、いつも通りみんなリラックスしてやっていました。ところが僕が開始2分ぐらいでミスしたら、『お前、何やってるんだ。走ってこい』といきなり、叱られて。『え、これアップじゃないの?』と思いましたよ」

「走って練習に戻ろうとしたら、『試合で開始2分に同じようにミスして点を取られたら、責任取れるのか。もう始まっている。責任を取れないなら、まず練習で示せ』とひどく怒られて。そこからですね、真剣にアップをやるようになったのは。身体を温めるだけじゃないという意識で。本当にもう最初からすべてが変わりました」
 
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