「現役時代から同じことをしていた」
リバプールを率いるユルゲン・クロップ監督が、自身の指導者としての在り方について、英国ラジオで明かした。英紙『Daily Mail』が報じている。
ポッドキャスト『In The Duffle Bag』で公開されたインタビューで、クロップは今シーズンのここまでを振り返って「まあまあ」という自己評価を下している。驚異的なペースで勝点を積み重ね、プレミアリーグを独走していながら、満足していないのはまだ何も手にしていないからか。連覇を狙ったチャンピオンズ・リーグ(CL)では、アトレティコ・マドリーの前に不覚をとっている。
ただ、ライバルの後塵を拝していたリバプールを立て直し、昨シーズンにはCLのタイトルをもたした手腕は見事だ。
指揮官としてのポリシーを問われると、クロップは戦術などよりもまず信頼することの大切さを語ったという。
「私は選手たちをとても信頼している。素晴らしい人間性を持ち、フットボールの熟練したテクニックを持つ青年たちだ。だから、簡単なことだよ。ただ、私は指導者なので、彼らが正しい方向に向かっていることを確認する必要がある」
そうしたスタンスにたどり着いたのは、現役時代に気づいたあることが発端だという。ドイツ人指揮官は自身を「非常に平均的なプレーヤーだったんだよ」と自嘲しながらも、このように説明している。
「だが、どんなコーチも、監督も、私をチームにとって重要な一員として扱ってくれた。なぜなら、私がチームのエンジンだからだ。何かがうまくいかなかった場合、私は皆と話をしたし、どうすればもっと良くできるのか、もっとやらなければならないことを積極的に話そうとしていた。現役のときから、(監督として)今もやっているようなことをしていたんだ」
ポッドキャスト『In The Duffle Bag』で公開されたインタビューで、クロップは今シーズンのここまでを振り返って「まあまあ」という自己評価を下している。驚異的なペースで勝点を積み重ね、プレミアリーグを独走していながら、満足していないのはまだ何も手にしていないからか。連覇を狙ったチャンピオンズ・リーグ(CL)では、アトレティコ・マドリーの前に不覚をとっている。
ただ、ライバルの後塵を拝していたリバプールを立て直し、昨シーズンにはCLのタイトルをもたした手腕は見事だ。
指揮官としてのポリシーを問われると、クロップは戦術などよりもまず信頼することの大切さを語ったという。
「私は選手たちをとても信頼している。素晴らしい人間性を持ち、フットボールの熟練したテクニックを持つ青年たちだ。だから、簡単なことだよ。ただ、私は指導者なので、彼らが正しい方向に向かっていることを確認する必要がある」
そうしたスタンスにたどり着いたのは、現役時代に気づいたあることが発端だという。ドイツ人指揮官は自身を「非常に平均的なプレーヤーだったんだよ」と自嘲しながらも、このように説明している。
「だが、どんなコーチも、監督も、私をチームにとって重要な一員として扱ってくれた。なぜなら、私がチームのエンジンだからだ。何かがうまくいかなかった場合、私は皆と話をしたし、どうすればもっと良くできるのか、もっとやらなければならないことを積極的に話そうとしていた。現役のときから、(監督として)今もやっているようなことをしていたんだ」
この「話し合い」こそ、指導者に転身してからも続けていることだという。
「私はボスだ。誰がプレーするか、誰がどんなトレーニングをするのか、すべてのことを決める。もちろん、決断とは別に、選手たちとは友人関係になれる。だけど、親友ではない。すべてを理解する人ではない、でも理解しようとは努める。
例えば、選手たちも私自身や妻、息子のことまで知っているよ。逆に彼らに対しては、サッカーの話題だけではなく、どこから来たのか、何のためにフットボールをプレーしているのか、何のために稼ごうとするのか、家族のためか、母国のためか……。そういうことを理解したうえでサッカーの話をする。だから、私にとって選手との話し合いは重要なんだ」
プレミアリーグは現在新型コロナウイルスの影響で中断している。クロップは「サッカーとはいえ、あくまでゲームだ。今は小休止だと思って、何か別のことを楽しんでほしい。人生にはゲームよりも大切なことはたくさんある」とメッセージを送っている。
名伯楽クロップの下で、快進撃を続け、30年ぶりのトップリーグ制覇まで、あと2勝と迫っているリバプール。無事にリーグが再開し、悲願を成就することができるか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部